[フィリピン] IMF: フィリピンは域内で最も回復力のある経済のひとつ

2024/05/07


国際通貨基金(IMF)は、フィリピンは域内で最も回復力のある経済のひとつであり、その成長の大部分は内需に支えられていると述べました。


IMFは4月のアジア太平洋地域経済見通し(April 2024 Regional Economic Outlook for Asia and Pacificレポートで、「インドとフィリピンは、回復力のある内需に支えられ、プラス成長のサプライズを繰り返している」と、で述べています。



IMFは、2024年と2025年のフィリピン経済の成長率を6.2%と予想しています。IMFの今年の最新予測は、政府の成長率目標6.0〜7.0%の範囲内に入っています。



IMFのクリシュナ・スリニバサン・アジア太平洋局長は、オンラインブリーフィングで、フィリピンについて、成長の弾力性とインフレ率の低下という点で非常にうまくいっている国のひとつだとコメントしました。



2023年のフィリピンの経済成長率は5.6%で、中国(5.2%)、ベトナム(5.0%)、マレーシア(3.8%)などアジアの主要国を上回りました。



2024年第1四半期のGDP成長率については、ラルフ・レクト財務長官が記者団との会見で、フィリピンの経済成長率は今年第1四半期には5.8〜6.3%に落ち着くだろうと述べています。昨年の成長率が5.5%だったことから、5.8%あれば十分で、域内では最高水準の成長率になるだろうと述べています。



同氏は、5.8%は「現実的」な数字だと述べ、6%以上の成長も可能だと付け加えました。



2023年第1四半期のフィリピン経済の成長率は6.4%でした。第1四半期のフィリピン国内総生産(GDP)成長率データは、フィリピン統計局から5月9日に発表される予定です。




(出所:Philippines News Agency

(画像:UnsplashのAvel Chuklanovが撮影した写真)