2021/12/08
国際通貨基金(IMF)のベトナム駐在代表、フランソワ・パンショー氏は、Covid-19パンデミックは依然として複雑な状況だが、ベトナムが社会経済的な回復の兆しを見せていると述べています。
2021年12月5日に開催されたベトナム経済フォーラム2021で発言したパンショー氏は、回復の兆しが見え始めたのは第4四半期で、ベトナムは今年の経済成長率2.5%、2022年は6.6%を達成するだろうと述べました。
パンショー氏は、景気回復には医療体制の能力強化が重要であるとして、タイムリーな財政・金融政策を適切なグループ・再建ツールに行って長期的な発展をサポートすることで、パンデミックの影響を最小限に抑えることができそうだと話しています。
パンショー氏はまた、先進国における財務措置の規模が、ベトナムを含む他の国々にも適用できると考えています。さらに重要なことに、政策支援は、各国の経済発展のプロセスはもちろん、パンデミックの展開に基づいて行われるべきです。国境の封鎖やソーシャルディスタンス措置も、必要不可欠な業種のための政策支援とともに行われるべきです。
国が徐々に再開するにあたって、一時的かつタイムリーな支援措置を、最も打撃を受けた世帯や企業に対して提供していかなくてはならないとパンショー氏は話しています。
パンデミックにより、インフォーマルセクターおよび中小企業を中心として、雇用はかなりの影響を受けました。しかし、パンショー氏は、より抜本的な改革を行うことで、ベトナムは目標達成できると言います。
同じくフォーラムで発言した、ベトナム経済研究所のダイレクター、ブイ・クアン・トゥアン氏もまた、国内の成長に向けた回復を示すいくつかの前向きな兆候を指摘しています。
一方で、企業は深刻な資金不足や借入をするにあたっての障害に直面しているとも言います。
トゥアン氏は、成長を後押しすべく、大規模かつタイムリーで、「経済に直接バイタリティを注入できるような」支援パッケージを出すべきだと提言しています。
景気回復と持続的な発展に向けた対策として、トゥアン氏は、金融政策による利下げを行うこと、医療と公営住宅に焦点を当てた財務政策を実施すること、中小企業の発展を注意深く見守ること、公共投資を促進すること、そしてデジタル・トランスフォーメーションやデジタル・エコノミーを円滑に進めることが大事あると述べています。
(出所:Vietnam Plus)
(画像:Photo by Alice Young on Unsplash )
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