2020/05/22
[ベトナム] インフラ整備がハノイ東部の不動産市場を後押し
ハノイ東部の不動産市場は、今年後半以降行われる予定の重要な交通インフラプロジェクトにより、いまだかつてない成長を遂げるとみられています。
専門家によると、ハノイ東部は、過去10年で着実な成長を遂げてきました。
今後2020年から2024年にかけて、高速道路5号線の延長、環状線3号線とハノイ-ハイフォン&コーリン自動車道とのインター、ヴィン・トゥイ橋工事フェーズ2を含む交通インフラプロジェクトが建設予定となっています。ヴィントゥイ橋工事フェーズ2は、総工費2.5兆ベトナムドン(約115億円)と言われています。
同エリアのチャンフンダオ橋、ザンビエン橋、トゥーリエン橋についても計画があります。
ベトナム最大手の不動産デベロッパーのひとつ、ヴィングループは最近、ドンドゥ通りとズオンサ通り、およびヴィンホームズ・オーシャンパークに近い高速道路との交差点に2つの高架道路を建設する投資政策を要請しました。
2つの高架道路が完成すれば、現代的な交通の軸が完成し、ハノイのどこからでも東部への接続がスムーズにできるようになります。
交通インフラとともに、社会インフラが充実しているのも同エリアの利点です。イオンモール、ビッグCロンビエン店、サヴィコ・メガモール、東京メディカルホスピタルに加えて、今後完成予定のヴィンコム・メガモール・オーシャンパークも、このエリアに住民を呼び込むことになりそうです。
ベトナムのフック首相もまた、ハノイの基本計画を調整。現代的な都市エリアだけでなく、東部、特にドンアイン県、ザーラム県、イエンヴィエン県、ロンビエン区に集中する、技術・社会インフラにも重点を置いていく考えです。
ヴォー天然資源環境元副大臣は、東部が不動産投資の「ホットスポット」になると予想しています。というのも、広大な土地に加えて、ますます整備されるインフラがあるからです。
不動産リサーチ会社CBREとサヴィルズは、ハノイ東部の不動産が投資家やバイヤーの関心を集めてきており、今後数年間で多くのプロジェクトが立ち上がる予定だと言います。
東部は、首都ハノイを、ハイズオン省、ハイフォン市、クアンニン省といったベトナム北部の経済の中心地とをつなぐ将来性あふれるエリアだと見られています。
▼ハノイ市東部とベトナム北部の経済の中心地との位置関係
(出所:Vietnam Investment Review)
(トップ画像:Priscilla Du Preez on Unsplash)
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