[インドネシア] 東南アジア初の高速鉄道事業を開始

2023/10/10


インドネシアは、長年の遅れとコスト超過の末、東南アジア初の高速鉄道を開通させました。



首都ジャカルタと近郊都市バンドンを結ぶこの鉄道は、最高時速350キロ(220マイル)、最大600人の乗客を運ぶことができます。この鉄道は、Whooshと呼ばれており、「時間節約、最適な運転、信頼できるシステム」を意味するインドネシア語の頭文字をとっています。



この鉄道は、ジョコ・ウィドド大統領が国を高所得国へと押し上げるために道路、港湾、空港を整備した、インドネシアの10年にわたるインフラブームの集大成です。この鉄道の開通は、建設費の膨張と長年の停滞に見舞われたにもかかわらず、ウィドド大統領の遺産の重要な部分を確立するものでもあります。



当初は2019年に完成する予定でしたが、パンデミックによりプロジェクトのスケジュールが延期され、また土地取得の問題により全体のコストは60億米ドルから72億米ドル(約1兆円)に膨れ上がりました。また、安全性テストを確実に実施すべきとの専門家チームからの指摘により、予定されていた8月の開通からさらに遅れが出ました。



このプロジェクトは中国の「一帯一路」構想の一環で、中国鉄路国際有限公司(China Railway International Co.)を含むコンソーシアム「ケレタセパットインドネシア-中国(KCIC) 」によって建設されました。



(出所:The Edge Malaysia, The Jakarta Post

(出所:UnsplashのAfif Ramdhasumaが撮影した写真)