インフレ時の海外不動産のメリットは? ポイント5つをわかりやすく解説!

2025/01/24

監修: 不動産のエキスパート 風戸裕樹


「世界中でインフレ!海外不動産のメリットってあるの?」
「メリットがあるとしたらどんなもの?」

インフレが騒がれている今、海外不動産に投資することにメリットがあるのか、疑問を持たれる方も多いでしょう。

この記事では、インフレ時における海外不動産のメリットを不動産のエキスパートが図やデータを交えて徹底解説します。

最後まで読むことで、インフレ時の海外不動産投資にどんなメリットがあるのか、気を付けるポイントは何かを理解できます。

海外不動産の投資を検討中の方、インフレでもメリットがあるのか気になる方は、是非参考にしてください。


なお、デメリットについては、以下の記事で説明しています。


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インフレ時の海外不動産のメリット5つ


インフレ時、海外不動産に投資すると、以下の5つのメリットがあります。

1.通貨価値の減少リスクを回避できる
2.通貨リスクが分散できる
3.ポートフォリオを多様化できる
4.安定した賃料収入が得られる
5.金利上昇リスクを回避できる

ひとつずつ見ていきましょう。




1.通貨価値の減少リスクを回避できる

不動産投資は、インフレによって通貨の価値が相対的に減少するリスクを回避する(インフレヘッジ)のに役立ちます。

インフレ-ション(インフレ)とは、全体的にモノやサービスの値段が持続的に上昇することです。

物価が上昇する一方で、お金の価値は下落します。

たとえば、今まで10,000円の値段だったものが、15,000円になったとします。

同じものを購入するために1.5倍のお金が必要になるので、お金の価値は3分の2になったと言えるわけです。



しかし、不動産などの実物資産は、一般的に物価上昇に伴い価値が上昇します。

現金資産を不動産などの実物資産に転換することで、物価上昇に伴う保有資産の相対的な価値減少を防げるのです。

特に、海外の経済成長率の高い国や、観光地・ビジネス都市などインフレが生じやすい地域では、インフレに伴って長期的に物件の価値や賃料も上がりやすくなります。

さらにインフレの影響を受けにくくなると言えるでしょう。




2.通貨リスクが分散できる


インフレにより国内通貨の価値が低下する一方で、他国の通貨が安定している場合、通貨の違う海外不動産に投資することで、通貨リスクが分散できます。

インフレが進行する国の通貨の価値が低下すると、国内資産の価値が目減りするリスクがあります。

海外不動産に投資することで、異なる通貨の資産に転換することが可能です。

米ドルをはじめ、安定した通貨で取引される不動産を購入することで、インフレによる国内通貨の価値減少をある程度抑制できます。

通貨リスクを分散し、インフレによる国内通貨の価値減少の影響を軽減できるのです。




3. ポートフォリオを多様化できる


海外不動産に投資することで、ポートフォリオを多様化できます。

不動産は株式や債券と異なり、実物資産です。

実物資産は、経済環境が不安定な場合でも、安定的に価値を保持することが多いです。

海外不動産を投資ポートフォリオに加えることは、分散投資の一環として機能します。

分散投資により、それぞれの資産の収益性が相互に補完し合うことで、市場変動への耐性を高め、全体的なリスクを軽減できるのです。




4.安定した賃料収入が得られる

海外不動産を保有することにより、インフレによる賃料収入の増加を見込めます。

一部の海外市場では、国内市場よりも高い収益を得られるチャンスがあります。

各国の生活の質の指標を公表するサイト
Numbeoによると、東南アジア各都市の市内中心部の表面利回りは以下の通りです。

日本国内よりも、高い表面利回りを誇る都市がいくつもあります。




また、急速な都市化や中産階級の成長が見られる新興国や、景気回復が進んでいる国では、不動産市場が盛り上がりを見せています。

なぜなら、インフレに合わせて不動産の価値上昇が見込まれるからです。

実際、不動産価格が国のインフレ率を超えて上昇している都市もあります。


出所:Knight FrankIMFをもとにProperty Access作成



インフレに伴い、賃貸市場での賃料も上昇するため、海外不動産を所有していれば、高い水準の賃料を享受できます。

特に需要が高い都市や地域では、インフレ時でも賃料が安定した収益源となり得ます。


ただし、この場合、不動産のロケーション選びが非常に重要です。

現地の事情に明るい専門家のアドバイスを得ながら、慎重に選定を進めましょう。




5.金利上昇リスクを回避できる

不動産を購入する際に固定金利を利用した場合、インフレによる金利上昇リスクを回避できます。

不動産購入にローンを利用する方も多いでしょう。


ローンの借入金利には、固定金利・変動金利の2種類があります。

インフレが過熱すると、資金需要が高まり金利が上がります。

しかし、固定金利のローンであれば、返済までの金利が変わらないので、借入総額を固めることが可能です。


国によっては、外国人向けに有利な金利のローンが提供されていることもあります。

インフレ時に国内の金利が上昇する一方で、海外の安定した市場で固定金利のローンを組むことで、金利上昇リスクを回避できるのです。




まとめ

今回は、インフレ時の海外不動産のメリットについて、以下の5つのポイントをご説明しました。


1.通貨価値の減少リスクを回避できる
2.通貨リスクが分散できる
3.ポートフォリオを多様化できる
4.安定した賃料収入が得られる
5.金利上昇リスクを回避できる


不動産投資は、現金資産を不動産などの実物資産に転換することで、インフレによる通貨価値の相対的な減少リスクを回避するインフレヘッジになります。


また、海外不動産投資は、異なる通貨の不動産を購入することで、通貨リスクが分散が可能です。


ポートフォリオも多様化できるので、分散投資により市場変動への耐性を高め、全体的なリスク軽減になります。


さらに海外不動産の保有すれば、インフレによる不動産価値・賃料の上昇の恩恵を受けた収入増加が見込めます。


不動産を購入する際に固定金利ローンを利用した場合、インフレによる金利上昇リスクを回避できるでしょう。



このように、インフレ時に海外不動産を購入・保有することで、様々なメリットを享受できる可能性があります。


ただし、投資先の国の経済や不動産市場の状況を慎重に調査し、選定することが重要です。


十分に情報収集し、現地の事情に通じた専門家に相談すると安心でしょう。






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最後までお読みいただき、ありがとうございました。