2021/10/06
マレーシアの上場デベロッパー、IOIプロパティーズ・グループは、シンガポール・マリーナベイエリアのホテルとレジデンシャルの複合用途開発用地のオークションを落札し、シンガポール不動産市場に対して楽観的な見方を示しています。
IOIプロパティーズの100%子会社であるブールバード・ビュー(Boulevard View)は、入札が終了した9月下旬の時点で、この7,817平米の土地の唯一の入札者でした。フォーブスは、この土地のロケーションと金融街への近さを考えると、複数のアナリストにとって驚きの結果となった、と伝えています。
シンガポールの都市再開発庁(Urban Redevelopment Authority)は、2021年9月29日、99年リースホールドの当該土地をブールバード・ビューに発注することを決定したと発表しました。ブールバード・ビューが提示した対価は15.1億シンガポールドル(約1,235億円)です。
この敷地には、最大で総床面積約101,629平米を建設することができ、うち約51,000平米はレジデンシャル用、約26,000平米はホテル、残りはオフィス、リテール・飲食店などに充てられます。
IOIはマレーシア証券取引所に対する声明の中で、「この土地にレジデンシャルユニットとホテルを開発する計画は、シンガポールの中心業務地区内に住むという、都会の暮らしへの繰延需要にこたえることが期待されています。近隣エリアでレジデンシャルが発売されるのは、2014年のマリーナ・ワン・レジデンシーズ以来となります。」
「さらに、提案されているホテル開発は、グループのシンガポールにおける既存の物件を補完する形となり、投資不動産ポートフォリオへの付加価値となるでしょう。」
本プロジェクトで、905戸のアパートメントユニットと540室のホテルルームが完成する見込みです。
IOIは、プロジェクトの完成までに84か月ほどみており、この間にプロダクトミックスや発売のタイミングを決定していくということです。
「シンガポールは、新型コロナを特定地域での発生を指すエンデミックとして扱う方向へ向かっています。当社は、今後のシンガポールの不動産市場の長期的な見通しについて楽観的な見方をしています。」
(出所:Free Malaysia Today)
もっと詳しく知りたい方はこちら