2022/10/05
不動産市場の動向をモニタリングする、インドネシア・プロパティ・ウォッチ(Indonesia Property Watch)社のアリ・トランガハンダ氏は、東カリマンタンのヌサンタラに新首都を建設することで、ジャカルタの不動産価格は上昇すると述べています。
「ジャカルタは寂れてしまうのでしょうか?そうでもないのです。あるとすれば、中央銀行、金融、証券取引所がすべて新首都に移らなければならないという方針があるときくらいでしょう。」
しかし、証券取引所や国家の金融の中心が、ジャカルタにある限り、ジャカルタは引き続きインドネシアのビジネスの中心地とみなされることになるでしょう。アリ氏は、一方で、首都が東カリマンタンに移転される結果として、都市化が進んだ結果、都市の周辺地域(郊外)において都市的要素と農村的要素が混在するようになるまでの変化を意味する「郊外化」が起こる可能性を指摘します。
郊外化は、ジャカルタの衛星エリアで、以前は未開発であったものの、徐々にジャカルタに匹敵するような都市へと成長の準備をしています。
アリ氏は、「これはいいことだと思っています。まずは、新首都開発のビジョンと目標に目をやりましょう。現在、経済および人口の約50%がジャワ島に集中していることから、均等な分配はありません。」と述べています。
99グループ・インドネシアの金融-戦略・IR担当バイスプレジデントのティモシー・アラムシア氏は、不動産市場、特にジャカルタの市場は非常に大きいと述べています。ティモシー氏は、カリマンタンに首都を移転することで、ジャカルタがより住みやすい場所となり、郊外レベルが下がり、渋滞も減ることで、ジャカルタの不動産価格は必ず上がるだろうとコメントしています。
「私の意見では、ジャカルタの密度を減らすために国家の首都の移転があるのだとしたら、ジャカルタの不動産価格上昇にはいいことです。」と述べています。
さらに、「私の意見では、首都が移転することで、ジャカルタの混雑が減るのであれば、ジャカルタの不動産価格上昇にとっていいことです。」とも付け加えています。
(出所:Tempo Co)
(画像:Image by iqbal nuril anwar from Pixabay )
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