[マレーシア] ジョホール、シンガポールの公営住宅コンセプトを使ってアフォーダブル住宅開発

2022/04/27


ジョホール州住宅開発公社(PKPJ)は、シンガポールの住宅開発庁(HDB)の建物コンセプトをモデルにして、州内の各地区に総合的なアフォーダブル住宅を提供する計画です。



HDBは、シンガポールの公営住宅を管轄する機関です。高品質な住環境を全ての人に提供するため、住宅の建設やタウン開発など、国内の住宅の企画・開発を行います。また、コミュニティ向けの経済・レクリエーション・社会的な様々なアメニティも提供しています。



ジョホール州知事オン・ハフィズ・ガズィ氏は、地方政府や財務省、従業員積立基金(EPF)やPR1MA公社マレーシア(高品質でモダンな生活スタイルをコンセプトとした住宅を計画、開発、建設し中所得層に提供すべく設立)、連邦都市・農村計画局(PLANMalaysia)、銀行などと連携して、PKPJは、詳細な住宅開発計画のデータベースを作っていくための思い切った措置を取っていく必要があると述べました。



州知事によると、PKPJは、地域の需要を満たすようなアフォーダブル住宅を提供していけるよう、すべての開発計画がスケジュール通りに行われるように保証する役割も担うということです。



州知事は、他の機関と連携していくことで、PKPJの目的を全うしていきたいと述べています。




州知事は、2022年4月16日~19日までのシンガポールへの4日間の公式訪問の日程の中で、シンガポールHDBも訪れたということです。



HDBは、シンガポールの住宅危機の時代によく見られた不衛生なスラム街や不法滞在者の集落の代わりに、清潔な住環境を提供するために設立されました。1960年の設立から1965年までに54,000戸、これまでに累計で120万戸の公営住宅を建設してきました。



今日では、シンガポールの約80%がHDBフラットに住んでおり、そのうち90%は持ち家となっています。




(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Danist Soh on Unsplash )