2022/06/27
2022年5月のベトナム南部の土地・住宅価格が前年同期比で10~20%増加しました。新規プロジェクトの価格設定が高く、市場平均を押し上げる結果となっています。
不動産デベロッパーDKRAが最近発表したレポートによると、ビンズオン省やロンアン省では、土地の価格が11%増加しました。ロンアン省は、新規供給の7割を占めています。
ホーチミンシティでは、住宅およびヴィラの価格が年初から15~20%増えました。新規供給も販売も、市の南部および西部にかたまっています。
ドンナイ省やバリア=ヴンタウ省では、住宅およびヴィラの価格が、3~5カ月前と比較して10~20%増加したということです。
不動産デベロッパー ゴック・チャウ・アのデータでも同じトレンドが窺えます。
ホーチミンシティおよび周辺の省の住宅および土地価格は、5月、前年同月比で10~15%増加したと同社はレポートしています。
エリアによっては、去年の12月から20%も上がっているところもあるようです。
ゴック・チャウ・アのCEO、グエン・ロック・ハン氏は、土地・住宅価格の上昇の背景には、一部アパートメント価格の上昇も関係していると指摘しています。
ホーチミンシティのアパートメントは、平米当たりの単価が6,000万~8,000万ドン(約34.8万円~46.3万円)の者が増えており、一方で、ビンズオン省では5,000万~5,500万ドン(約29.0万円~31.9万円)が多くなっています。
「平均よりも上の価格の新規プロジェクトがリリースされると、すぐにその上を行くような価格が続きます。」
しかし、これにより販売も伸び悩んでくる、とも話しています。
このトレンドを示す例として、ホーチミンシティ2区のレジデンシャルプロジェクト「グローバル・シティ」のヴィラは1棟あたり400億ドン(約2億3,210万円)で、近くのプロジェクト「レイクビュー」の150~200億ドン(約8,705万円~1億1,607万円)の2倍です。
この増加傾向が、周辺のビンズオン、ドンナイ、ロンアンといった省の住宅・土地価格を押し上げています。
(出所:VNexpress)
(画像:Photo by Frida Aguilar Estrada on Unsplash)
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