2021/07/05
[フィリピン] LRT-2東延伸線お披露目
フィリピン・マニラで2021年7月1日、ドゥテルテ大統領がライト・レイル・トランジット(LRT)2号線の東延伸線のお披露目をしました。このLRT路線は6年前に開始したもので、異なる政権下で2つの起工式を経験しています。
今回のプロジェクトは、マニラのレクトからパシッグ市のサントランまで走る13.8キロのLRT2号線を4キロ延長して、リサール州アンティポロ市のマシナッグまで延長するものです。
▼LRT路線図(出所:JETRO)
マリキナ駅とアンティポロ駅の2つの新しい駅も加わります。
落成式の際に、ドゥテルテ大統領は、電車賃を2週間無料にするとも発表しました。しかし、コロナの収容定員制限により、利用客数は伸び悩みそうです。
運輸省のアーサー・ツガデ長官は、ひとたび対面での授業が始まれば、この延伸線が学生にも大いに恩恵をもたらすだろうと話しています。
2020年、パンデミックが始まる前のLRT2号線の利用者の約40%は、クラロ・M.レクトにあるいわゆる大学地区の学生たちでした。
運輸省は、LRT2号線の東延伸線により、マニラとアンティポロの間の所要時間が、以前ならバスやジープニーで3時間かかっていたところを40分に短縮できると見積もっています。
このプロジェクトは、LRT2号線の収容定員をさらに日当たり8万人増加させることができるよう設計されています。メトロマニラにある高架鉄道3つのうちの一つであるLRT2号線は、パンデミック以前、日当たり24万人の利用客がありました。
ライト・レイル・トランジット局の行政官レイナルド・ベローヤ氏によると、10年以上前に日本のJICAが行った調査によって、このプロジェクトが着想されたということです。
東延伸線は、2012年、アキノ政権下で国家経済開発庁により正式承認されました。起工式は2015年に行われています。
ベローヤ氏は、2017年、その一年前に引き継いだドゥテルテ政権下でもう一度起工式が行われているということです。
(出所:Business Inquirer)
(画像:Image by Nghia Nguyen from Pixabay)
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