[マレーシア] 大規模インフラプロジェクト後半期にはペース回復

2021/06/11

[マレーシア] 大規模インフラプロジェクト後半期にはペース回復



マレーシアの投資ホールディング会社HSSエンジニアーズは、大規模インフラプロジェクトの実施や、新規の入札は、2021年後半期に加速し、経済を再活性化させるだろう、ワクチン接種プログラムによりCovid-19パンデミックの影響が和らいでくれば尚更だ、と述べています。


共同創始者兼執行副会長のクナ・シッタムパラム氏は、政府の景気を刺激しようという心意気が、2021年予算で公共インフラ開発に690億リンギット(約1.8兆円)が割り当てられていることにも反映されていると述べています。これは、過去最高の支出額だということです。


クナ氏は、同社の2020年アニュアルレポートで、「これが、2020年予算のもと発表された総額1,430億リンギット(約3.8兆円)の主要メガプロジェクトに乗ってくる形です。2020年分も2021年に繰り越されることになるでしょう。」と述べています。


グループのCEO代行でもあるクナ氏は、MRT3号線,ジョホール海峡を渡ってジョホールバルとシンガポールのウッドランズを結ぶジョホールバル-シンガポール高速輸送システム、ペナン輸送マスタープラン、パンボルネオ高速道路など、交通セクターの主要インフラプロジェクトの実施も含まれていると言います。


▼MRT3号線の路線予定図(出所:The Star



「今後、政府は国庫の経済的負担を減らすために、インフラプロジェクトのドライバーとして民営化を検討していくだろう」とも述べています。


クナ氏は、HSSエンジニアーズグループのエンジニアリング・コンサルティングおよびプロジェクト管理の専門知識が、このような重要なセクターに大いに貢献できるだろうとも述べています。


設立当初からHSSエンジニアーズは、政府が国を率いる手助けをしてきたとして、クナ氏は、2020年の課題を乗り切った今、健全なオーダーブックと今後控えているプロジェクトを背景に、将来についても自信を見せています。


(出所:Free Malaysia Today

(画像:Photo by Al Ishrak Sunny on Unsplash )