[フィリピン]マカティ市、違法POGOを閉鎖

2020/07/14

[フィリピン]マカティ市、違法POGOを閉鎖


メトロマニラを構成するマカティ市は、必要な事業許可証を取得せずに営業したとして、POGO(ポゴ)と呼ばれるオンラインカジノ会社1社を閉鎖したと発表しました。


2020年7月9日の同市のフェースブック投稿によると、マカティ市のアビゲイル・ビナイ市長は、問題のPOGOが、市の条例および「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」のルール、ならびにコロナウィルスの緊急事態に対する衛生ガイドラインに従っていなかったということです。


マカティ警察は、POGOで違法な営業活動をしていた中国籍約50名とミャンマー国籍1名を逮捕しました。


ビナイ市長は、「一般的なコミュニティ隔離措置」下における市内の事業所の定期点検を行うように事業許可・ライセンス事務所(Business Permit and Licensing Office)に対して命じていました。


一方で、ビナイ市長もまた事業許可・ライセンス事務所の職員とともに、事業者が政府の予防策、衛生ルール、新型コロナウィルスの感染拡大防止のためのガイドラインを徹底遵守するよう、モールやその他の事業所の巡回を行っています。


市長は、別のTwitterへの投稿で、マカティ市民に対して、これがニューノーマル(新常態)であり、ソーシャルディスタンシング、検温、手指の消毒、マスクの着用に例外はないと述べました。


ビナイ市長は、市民に対して、GCQや市の定める条例に違反する個人・団体があれば通報するようにと呼びかけています。市民は、ホットラインまたは専用のアプリから通報できるようになっています。



■ホットスポットと認定されたのは「間違い」


一方で、ビナイ市長は、保健省がマカティ市をCovid-19の「ホットスポット」と認定した件について、すでに保健省により間違いであったとの明確化があったとしています。しかし、パンデミックの脅威が去ったわけではないので、住民に引き続き注意するように呼び掛けています。


「マカティ市の感染者数が急増しているというのは真実ではありません。ホットスポット認定は間違いです。7月の感染者数は前月比で4%減となっています。明確化されたのはよいことですが、マカティ市のみなさんは引き続き気を付けて、常にマスクを着用してください。」


マカティ市保健所の報告では、市内の感染者数は1,234件となっています。


保健所のデータによると、7月8日時点で、現在治療中が428人、死者103人、回復者703人ということです。さらに、高可能性例が2件、疑いのあるケースが358件、モニタリング中が725人となっています。


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(出所:Philippines News Agency

(トップ画像:Photo by Michał Parzuchowski on Unsplash )