[マレーシア] 政府2021年予算に約8.3兆円

2020/12/03

[マレーシア] 政府2021年予算に約8.3兆円


マレーシア政府は、3,225億リンギット(約8.3兆円、GDPの20.6%)を2021年予算に充てることにしています。


これは、当初2,970億リンギット(約7.6兆円)の予算から3,147億リンギット(約8.1兆円)に引き上げられた、2020年の財政支出割当額から増加することになります。


2020年11月初旬に発表された「2021年財政見通しと連邦政府歳入予定額(Fiscal Outlook and Federal Government Revenue Estimates 2021)」レポートの中で、財務省は、2021年予算のうち、2,365億リンギット(73.3%、約6.1兆円)を経常支出に、690億リンギット(21.4%、約1.8兆円)を開発支出に、170億リンギット(5.3%、約0.4兆円)をCovid-19基金に割り当てると述べています。


レポートによると、2021年の経常支出への割り当て2,365億リンギットは、GDPの15.1%に相当し、2020年の修正予算2,267億リンギットからやや増えて4.3%増となります。


経常支出の中で最も大きい35.7%を占めるのは、報酬・手当です。


レポートには、「報酬・手当は、公務員の年次昇給を主な理由として、(2020年の826億リンギット(約2.1兆円)から)845億リンギット(約2.2兆円)に増加すると予想されています。退職金もまた2%増加し、経常支出の11.7%に相当する276億リンギット(約7,066億円)となる見通し」だと記載されています。


390億リンギット(約998億円)が2021年の国債費に充てられます。うち、97.7%が内国債の利札の支払に、残りはオフショア融資に充てられます。


景気の回復と並行して、開発費は経済成長の促進と人々の暮らしのサポートのために、乗数効果の高いプログラムやプロジェクトに利用されます。


「2021年に割り当てられる690億リンギット(約1.8兆円)は、2020年から38%増となります。経済成長を支え、新規・既存のプログラムやプロジェクトの実施を通じて、特に教育、医療、住宅、交通、公共事業と言った分野において、生活の質や生活環境をより良くするために使われます。」


開発費のうち673億リンギット(約1.7兆円)は直接割り当て、170億リンギット(約435億円)は州政府および政府関係機関への融資に充当されます。


部門別では、教育部門が最も多く開発費(56.4%)を獲得し、次いで社会(26.7%)、安全(11.2%)、一般事務(5.7%)となっています。


経済成長の促進と強化への取り組みとして、経済部門への割り当ては、390億リンギット(約9,984億円)で、2020年の285億リンギット(約7,296億円)から増加しました。重点項目は、交通機関、通商、産業、ならびにエネルギーおよび公共事業関連プロジェクトです。


交通機関の部門では、高速道路、道路、鉄道、橋、港湾および空港の改良、拡大、および維持が進められます。たとえば、ジェマス-ジョホールバル複線化、パン・ボルネオ高速道路、KVDT1(クランバレー複線化)、ラピッド・トランジット・システム(高速輸送システム)、ならびにクアンタン港およびサンダカン空港の拡張などがあります。


社会部門の支出は、開発費の26.7%に相当する184億リンギット(約4,710億円)にのぼります。開発費の割り当て額では第2位となります。このうち、89億リンギット(約2,278億円)は、より良い教育施設の提供を目的として、教育および訓練に割り当てられます。


医療部門は引き続き重点サブセクターとして、総開発費の6.8%に相当する47億リンギット1,203億円)の割り当てを受けます。主に、医療部門の拡大と効果的な国民保険制度の提供に利用されます。


「手ごろで、公平かつアクセスしやすい医療システムをめざして、小規模地区を重点的に、新しい病院および診療所の建設が進められます。」


2020年予算の上方修正について、財務省は、推定380億リンギット(約9,728億円)の財政刺激策および203億リンギット(約5,197億円)の支出削減から177億リンギット(約4,531億円)が得られたと説明しています。


*1リンギット=25.6円で換算しています


(出所:Bernama

(トップ画像:Photo by Kelly Sikkema on Unsplash )