マレーシア経済は、2022年第2四半期、過去1年で最も早いペースで成長しました。貢献したのは、国内需要の拡大と、輸出の回復力でした。

2022年4月から6月のマレーシアの国民総生産（GDP）は、前年同期比で8.9％と力強く成長しました。ロイターが行っていた調査の6.7％予測と比較しても、第1四半期の5％と比較しても急速な拡大を見せました。

今回の成長率は、前年の低いベース効果を背景にGDP成長率15.9％（見直し前は16.1％）を記録した2021年第2四半期以降、最も急速な成長率となりました。

季節要因調整後の4月から6月のGDP成長率は、前期比で3.5％増となりました。1月から3月期は、3.8％でした。

マレーシア経済は、4月に国境を再開し、海外からの渡航を完全に認めて以降、力強い回復の途上にあります。

マレーシア中央銀行（BNM）は、この調子で行けば、2022年通年では、中央銀行が以前に予測した成長率幅5.3％～6.3％の上限に達するのではないかと述べています。

BNMはまた、将来強力な手段を用いなくてもよいよう、翌日物の政策金利を段階的に調整していく必要があると述べ、慎重かつ段階的な動きをしていく意向を表明しています。

中央銀行は、5月に続いて7月も2会合連続でベンチマーク金利を引き上げました。9月の会合は、今週行われることになっています。

▼マレーシアの四半期ごとのGDP成長率推移（出所：マレーシア統計局）

（出所：Channel News Asia）

（画像：UnsplashのEsmonde Yongが撮影した写真）