[マレーシア] 来年のリバウンドを前に今年のGdpは-6%

今年のマレーシア経済は、Covid-19パンデミックの影響を受けて6%の収縮、来年は6.6%のリバウンドが予想されています。

[マレーシア] 来年のリバウンドを前に今年のGDPは-6%

今年のマレーシア経済は、Covid-19パンデミックの影響を受けて6%の収縮するも、来年は6.6%のリバウンドが予想されています。


オックスフォード・エコノミクスのレポート「Global Economic Outlook」では、国内全土で行われた活動制限令が第2四半期の経済にダメージを与え、その影響は明白であったが、現在、パンデミックの状況をコントロールできてきているので、今後の経済の足場を固めるのに役立つだろうと述べられています。


「マレーシアの輸出は、中国の輸入需要とエレクトロニクスサイクルの改善の恩恵を受けるでしょう。しかし、現在の世界的な需要の低迷、高い失業率と弱い投資を考慮すると、回復のスピードは緩やかになりそうです。経済は今年は6%の収縮、2021年は6.6%の成長が予測されています。」


イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)から委託された同レポートでは、回復期の活動制限令(RMCO)が2020年12月31日まで延長されたものの、すべてのセクターの営業再開が認められていると書かれています。


しかし、ナイトクラブやエンターテイメントセンターなど、一部のセクターはまだ規制の対象となっています。


レポートではさらに、外国人観光客の入国も制限されており、マレーシアのGDPの15.2%に寄与する観光業に影響を与えているとも述べられています。


全体的な域内の状況と見通しについて、レポートではCovid-19パンデミックがもたらしたショックは、1997年のアジア通貨危機以来で東南アジア最大であり、2020年の東南アジア地域の成長率は-4.2%と予想しています。


一方で、経済活動は復活を始めており、2021年の成長率は6.4%と立ち直りを見せる予測となっているものの、2021年後半期の回復ペースは、ロックダウンの規制緩和と輸出の需要の改善によって、域内でもまちまちとなりそうだと指摘しています。


Covid-19パンデミックにより、2020年前半期の世界のGDPは約9%減少、それは2007年~2009年の世界金融危機の3倍ほどと言われています。第3四半期の6.4%という力強い回復にもかかわらず、レポートでは世界のGDPは2020年通年で4.4%収縮すると予想しています。


しかし、2020年後半期で勢いが徐々に増し、2021年には5.8%成長を達成、2008年の金融危機後の回復と同じような時間枠で、2021年央には、パンデミック前のピーク時まで世界経済が復活すると見られています。


東南アジアの今後数四半期、特に2020年第4四半期の経済活動の立ち直りの力強さには不確定要素が残ります。ロックダウン後の世界貿易および国内活動に当初期待されていたほどの力強い跳ね返りが見られたなかったためです。


加えて、Covid-19感染拡大の封じ込めの成功率や、ロックダウンの出口戦略のばらつきが、域内の経済成長の格差を広げることになりそうです。


タイやベトナムのように、感染拡大を抑え込めた国々では、Covid-19の新しい波と戦うインドネシアやフィリピンと比べると、より力強い回復が見られそうです。


シンガポールの経済成長は、世界貿易の著しい減少により、今年は5.7%の縮小が予想されていますが、輸出入の回復の兆しにより2021年は6.1%にリバウンドしそうです。


シンガポールやベトナムのように輸出依存型の経済は、過去数か月に見られるような輸出の改善など、貿易指標が安定してくることで恩恵を受けることになるでしょう。


レポートでは、効果的なウィルス封じ込めに成功したベトナム経済の回復見通しが最も明るいと予想しています。


ベトナムは、東南アジア諸国で唯一、今年のGDP成長率がプラスを記録すると予想されており、今年の成長率予測は2.3%、2021年は8%となっています。


レポートでは、政府のコロナウィルスへの対応が、第2四半期の経済活動への影響度合いにダイレクトに響いていると指摘しています。


すみやかにロックダウンに入った国、また緩やかでも効果的なロックダウンを行った国は、早期に規制緩和もでき、経済に与えるダメージも軽減できています。


「米中の緊張関係、長期にわたる世界貿易活動の低迷、そしてCovid-19パンデミックが域内の成長見通しにのしかかり、東南アジア経済の回復への道のりは長くなりそうだ」と、ICAEWの中華圏・東南アジア担当地域ダイレクター、マーク・ビリングトン氏はコメントしています。


「各国の経済が今回の危機に苦しむ一方で、それぞれのユニークな経済構造により、危機がそれぞれ様々な形で表れました。究極的に、経済活動の再開とアウトブレイクの制御とのバランスを保てる国が、他の国々よりも早く立ち直ることができそうです。」


(出所:The Star

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