2020/05/11
[マレーシア] 条件付き活動制限令(CMCO)を6月9日まで延長
マレーシア全土で実施されている条件つき活動制限令(Conditional Movement Control Order)が2020年6月9日まで延長されます。
マレーシアは、昨日日曜日(5月10日)で、国内におけるコロナ感染の連鎖を食い止めるために発令されたMCOの54日目を迎えています。
政府は、5月4日から「条件付きMCO」として、経済活動のほとんどの再開を許可し、業界関係者からは歓迎されています。MCOは現在5つ目のフェーズに入っており、5月12日に終了する予定でした。
(出所:Prime Minister's Office of Malaysia Official Website)
2020年5月4日に発令されたCMCOの7日目にあたる昨日、マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は国民に向けての特別演説の中で、3月18日から実施している活動制限令(MCO)の結果が出ているものの、新型コロナウィルス(Covid-19)との戦いを続けるための措置が引き続き実施されなければならないと述べました。したがって、政府は、保健省のアドバイスに基づいて、5月12日で終了予定となっている現在実施中のCMCOを、4週間延長して6月9日までとします。
ムヒディン首相は、既存の実施要領や営業再開を認められるビジネスについて変更がある場合には、適宜発表していくと述べています。
CMCOの実施はスムーズに進んでおり、公共交通機関に混雑などもみられていないということです。
これまでに、664万人(約43.6%)の労働者が仕事に復帰したとして、ムヒディン首相は今後数週間でさらにその数は増えていくだろうと話しています。
2020年5月9日(土)までで、マレーシアは感染者数合計6,589名、死者108名となりました。うち、75%近くが回復、退院しています。国内の94.4%が、直近2週間で新規感染者の出ていないグリーンゾーンに指定されているとのことです。
経済への影響を緩和するために、政府は、2,600億マレーシアリンギット(約6.4兆円)に相当する景気刺激策を展開しています。
ムヒディン首相は、メーデーの演説の中で、Covid-19による損失額は630億リンギット(約1.6兆円)に上ると言及しています。
(出所:Today Online、Channel News Asia)
(トップ画像: Muhammad Faiz Zulkeflee on Unsplash )
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