[マレーシア] 景気がコロナ前の状態に戻るのは2021年央

景気がコロナ前の状態に戻るのは2021年央になりそうだとマレーシア中央銀行は述べています。

[マレーシア] 景気がコロナ前の状態に戻るのは2021年央


マレーシア中央銀行(Bank Negara Malaysia(BNM))は、マレーシア経済は今年年央までにはコロナ前のレベルに戻るとみており、国がパンデミックからの回復していく中で、緩和的な金融政策を継続していくことを誓いました。


中央銀行は、2021年3月末の年次「経済・金融レビュー」の中で、国民総生産(GDP)は2021年6%~7.5%拡大するだろうと述べています。


今回の修正版の景気見通しは、2021年1月ウイルス感染者数がピーク迎え、再び移動制限を実施せざるを得なくなったことで、回復への圧力がかかった後に出されたものです。感染率が下がってこれらの措置が緩和され、国のワクチン展開されることで、第2四半期までには景気の立ち直りを助けるだろう、と中央銀行は述べています。


「経済は、2021年央までには、2019年のパンデミック前のレベルに戻る見通しです。」とノル・シャムシア・ユヌス中央銀行総裁は、ブリーフィングの中で述べました。輸出の力強い回復、民間消費の増加、投資活動の加速、そしてイースト・コースト・レイルリンクなどの主要インフラプロジェクトの進歩によって、成長がけん引されるだろうと説明しています。


「2022年も、世界経済のさらなる成長を受け、ポジティブな成長の動きが続くと見ています。集団免疫をつけていくことで、ペントアップ需要、特にレジャー&旅行関連の支出が、さらなる成長を後押しするでしょう。」


コロナの行方がまだまだ分からない中では、マレーシアが予想よりも長くパンデミックに耐えなければならなくなるリスクもあり、それが経済回復に圧力をかけることになるだろうともレポートでは述べられています。


「経済回復の強さに不確定性が残るので、2021年も緩和的な金融政策を続けることで、確立・持続した回復をサポートしていきます。」


ムヒディン・ヤシン首相は、2021年3月に200億リンギット(約5,235億円)の景気刺激策を発表しています。これには、電力料金の割引、税の軽減、貧困層への現金支援などが含まれています。


この景気刺激策は、2021年1月に発表された150億リンギット(約3,926億円)の支援策に続くものです。2021年1月、マレーシアはCovid-19感染拡大に歯止めをかけるために、非常事態宣言を発出しています。


マレーシアの実質GDPは、1月、前年同期比で3%収縮したとみられており、12月よりも悪い数値となったとメイバンクのアナリストはコメントしています。2月のGDPはさらに落ち込み、3月になって改善がみられているとのことです。


2020年、マレーシアの経済成長率は-5.6%と、1998年以来最悪となりました。政府の予測は、-3.5%~-5.5%でした。

▼マレーシアのGDP成長率(出所:マレーシア統計局


(出所:Bloomberg