[マレーシア] サラワク州以外のマレーシア全域でMCO延長2月18日まで

2021/02/04

[マレーシア] サラワク州以外のマレーシア全域でMCO延長2月18日まで


2021年2月2日、マレーシアは、サラワク州を除くすべての州と連邦直轄領で行っている活動制限令(MCO)を2月5日から2月18日まで延長することを発表しました。


MCOは、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、1月22日から2月4日までサラワク州を除いた全域で実施されていました。


テレビ会見で発表を行ったイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級大臣は、「これらすべての州で、日当たりの感染者数がいまだ上昇傾向にあり、クラスター内の陽性率は20~40%になると保健省が確認している」と話しています。


それに加えて、マレーシア人だけでなく外国人の間でも、コミュニティ内での散発的な感染も高いということで、リスク評価と保健省の提言を考慮して、MCOを2月5日から2月18日まで延長することを決定したようです。MCOの対象でないサラワク州については、条件付き活動制限令(CMCO)が実施されます。


マレーシアが最初にMCOを行った2020年3月は、すべての経済活動が停止となり、対象から除外されたのは、飲食店および薬局といった、必要不可欠なサービスのみでした。


ロックダウンを行うことで新型コロナウイルスの感染者数は、2020年前半には1桁台まで落ちました。MCOは、CMCOに、さらには回復期の活動制限令であるRMCOに移行し、感染者数が急増した地域のみに限定した制限措置が敷かれていました。


対照的に、現在行われているMCOは、「MCO 2.0」と呼ばれており、より多くの産業が継続して営業することを認めています。たとえば、自動車業界や、金・宝石商といった小売業者です。


国防大臣でもあるイスマイル・サブリ上級大臣は、このようなMCO 2.0と以前のMCOの違いについて触れた上で、MCO 2.0の制限について、例えば、スーパーに一度に入場できる人数を制限することで、来店した人が集中しないようにするなど、コロナウィルスの感染者数を減らすべく引き締めを続けていくと述べています。


国家安全保障理事会から、新しい標準作業手順(SOP)の詳細リストも発表されることになっています。


先週、ザフルル・アブドゥル・アジズ財務大臣は、CNAのインタビューに対して、経済に「非常に悪影響がある」として、完全なロックダウンを再度行う体力はないと述べていました。


1月にMCO2.0が執行されて以来、マレーシアは、感染の急増と戦ってきましたが、日々の感染者数は常に4桁となっています。


ノル・ヒシャム保健省医務技監は、感染者数5,000人越えが3日連続したことについては、関係各所からの感染者数の報告遅延が理由であると説明しています。2月3日時点は、4,284人が加わり、感染者数は累計で226,912人となっています。


(出所:CNA
(トップ画像:Photo by Patrick Langwallner on Unsplash )