2021/06/28
[マレーシア] 国家回復計画の活動制限フェーズ1を延長
2021年6月28日に終了予定だった国家回復計画(National Recovery Plan(PRP))に基づく活動制限のフェーズ1が延長されることになりました。
ムヒディン・ヤシン首相が発表したところによると、国内のCovid-19感染者数が、次のフェーズに移るための基準値である4,000を下回っていないことから、フェーズ1を延長することが決定されました。
「活動制限令(MCO)がもうすぐ終わる、というような言い方がされているが、今後はMCOという呼び方はしないで、特定のフェーズにいる、というような呼び方をします。現在はNPRのフェーズ1で、7月、おそらく中旬ぐらいまでとなるでしょう。」
「6月28日がMCOの終了というのは間違いです。いまだNRPのフェーズ1である、という言い方をしましょう。これは、基準値である4,000に達し、ICUの使用率が危機的なレベルを脱し、ワクチン接種が増えるまで続きます。」
ムヒディン首相はまた、フェーズ1は、マレーシアが今後すべてのフェーズをスムーズに実施していけるかどうか、国のレジリエンスをみるテストだった、と付け加えています。
2021年6月15日、ムヒディン首相はNRPを発表し、ステージ毎に4つのフェーズに移行していくことになっています。
フェーズ1からフェーズ2に移行するためには、日当たりCovid-19感染者数の平均が4,000未満になること、公共医療システムが危機的なステージを脱すること(ICUの病床使用率が適当なレベルにまで回復することを含む)、そして人口の10%が2回のワクチン接種を済ませていることが必要です。
フェーズ3に移行するためには、日当たりCovid-19感染者数の平均が2,000未満になることなどが要件に含まれており、8月末までにはフェーズ3に、10月末までにはフェーズ4に達したい考えです。
スランゴール州のコロナ感染者数の拡大について、ムヒディン首相は、政府は、日当たりの件数が2,000を超えているため、スランゴール州を特に注意して見ている、と述べています。
州内の一部の地域で課されている強化された活動制限令(EMCO)もより厳しく執行されることになります。その理由として、ムヒディン首相は、職場、住宅地、コミュニティ、といった場所にかかわらず、スランゴール州では感染者数が多く出ているので、その数を減らすためには、EMCOが実施されている地域を重点的に見ていく必要があると説明しています。
首相は、国内の感染者数が全体的に減少傾向を続けるためにも、フォローアップ的にもうひと段階入れる可能性も示唆しました。しかし、最も重要なのは、国民の協力だとして、標準作業手順(Standard Operating Procedures(SOP))を遵守するように呼びかけました。
(出所:New Straits Times)
(画像:Photo by Kah Hay Chee on Unsplash )
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