2020/10/22
[マレーシア] イスカンダル2020年前半期の累計投資額160億リンギット
マレーシア・イスカンダル地方への、2020年前半期(1月~6月)の累計投資額は160億リンギット(約4,038億円)、一方で2019年前半期はコミットメントベースで167.5億リンギット(約4,227億円)でした。
2020年前半期の160億リンギットを含めると、2006年から2020年6月までの累計投資額は、3221.1億リンギット(約8.1兆円)に達するとイスカンダル地方開発当局(Iskandar Regional Development Authority (IRDA))は2020年9月に発表しています。
3321.1億リンギット(約8.1兆円)のうち、1942.8億リンギット(4.9兆円)(56%)が2006年~2020年6月までの実行投資額となります。また、3321.1億リンギットのうち、1992.7億リンギット(約5.0兆円)(60%)が国内投資、1328.4億リンギット(約3.4兆円)(40%)が中国、シンガポール、アメリカ、日本、オランダからの対外投資でした。
ジョホール州知事は、パンデミックのおかげで、ニューノーマルの中で投資目標を達成していくための戦略、対応すべき変更点などを再精査・再評価するいい機会になったと述べています。
マレーシア国営通信社「Bernama」は、ジョホール州知事の言葉として「Covid-19パンデミックは課題をもたらしたが、イスカンダル・マレーシアは今後も投資家の関心を集め、2025年のターゲット3,830億リンギット(約9.7兆円)を達成できると確信している」と報じています。
ジョホールは、イブラヒム・ジョホール経済委員会(Ibrahim Johor Economic Council)、ジョホールデジタルマスタープラン、シンガポール-ジョホール-リアウ諸島の成長トライアングル開発、シンガポールにおけるジョホール経済通商・文化オフィス、新経済調整(New Economic Alignment)、ジョホールフードバンク、ジョホール持続可能開発プラン(2019年~2030年)の設置を7つの取り組みとして掲げており、これらの取り組みによりさらに投資家の信頼感を高めたい考えです。
州知事は、イスカンダル・マレーシアのステークホルダーとの信頼できる提携関係の強み、戦略的な立地と、すぐに活用可能な人的資源が、投資を呼び込み、投資家をイスカンダルに誘致し、目標達成につなげるための要素に加わるとも話しています。
今年初め、米国貿易開発庁(USTDA)は、先進的なデータ分析を通じた都市計画・開発の管理に関して、イスカンダル・マレーシアに対して行う技術支援に助成金を支給すると発表しました。
特に、USTDAの助成金は、イスカンダル・マレーシア・アーバン・オブサバトリープロジェクトのための実施計画の発展を促すでしょう。
IRDAのチーフ・エグゼクティブは、多くの投資家がコロナで投資計画を見直しているが、現時点では投資計画の更新にどのくらい時間がかかるのか読めない、しかし、IMFの強気なマレーシアの2021年GDP成長率予測(当時9%、現在は7.3%)を考慮すれば、イスカンダル・マレーシアがポストコロナに大きな恩恵を受けそうだと自信を見せています。
(出所:Bernama)
(トップ画像:Afifi Zulkifle on Unsplash )
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