ららぽーとブキットビンタン・シティセンター（BBCC）は、8月の稼働率80％、その後年末までに90％を目指します。モールの営業は2022年1月20日に始まりました。76％ほどの店舗がすでにテナント契約を結んでおり、そのうち38％がすでに営業を開始しています。

ららぽーとBBCCは、総床面積133,000平米、店舗面積は82,600平米です。約400の店舗があり、マレーシア初登場の日本のブランドもあります。クアラルンプールの複合用途開発BBCCの中にあります。BBCCは、UDAホールディングス、エコワールド・デベロップメント・グループ、従業員給付基金の合弁事業です。

メディア向けのアップデートで、BBCCデベロップメント社のCEO、ロー・ティアム・チン氏は、BBCC第2期の一部となる新しいレジデンシャルプロジェクト「SWNK Houze」の販売が6月にも始まると明かしています。

SWNK Houzeは31階建てのブロックに441戸のレジデンシャルユニットが入ります。ユニットサイズは43平米～115平米で、ロフトスタジオ、1ベッドルーム、1+1ベッドルーム、2ベッドルーム、3ベッドルームの部屋タイプがあります。ロー氏は、若手の都会人や市内に物件を保有したい投資家に対応して、小さめのユニットサイズに設計してあると話しています。SWNK Houzeは、既存のハン・トゥアモノレール/LRT駅と、今後完成予定のムルデカMRT駅にもつながるトランジットハブに近く、いずれはBBCCからクアラルンプールの様々な場所へ移動しやすくなります。

また、同じく第2期の4つ星ホテルは、ららぽーとの隣かつZeppホール、マレーシア・グランド・バザール（MGB）、ゴールデン・スクリーン・シネマ（GSC）、Regus社が運営するコワーキングスペースにバンケットホールが入るBBCCのエンターテイメントハブの上にできることになっています。

Zeppホールは、日本のソニー・ミュージック・エンターテイメントの子会社で、5月28日にオープン予定です。6,500平米超の面積を誇り、日本以外で初のZeppブランドのコンサートホールです。プライベートラウンジ付きのVIPボックス8つがあり、座席の収容定員は2,500人です。

MGBは3月31日にソフトオープンを迎えます。スタートアップ企業が商品を紹介するための専用プラットフォームを提供する文化系リテールハブです。9平米のキオスクが92区画あり、現時点ではMGBのスペースの52％が賃貸済みだということです。

一方で、リージャスは、ハイブリッド型の働き方への高まる需要に応えるべく、約1,858平米のスペースを4月末にオープン予定です。93部屋に276席、さらに受付・共有ラウンジエリアに55席と26人までが入れる会議室3部屋があります。

GSCコンプレックスのオープンは今年第4四半期になりそうです。13のスクリーンがあり、収容定員は1,400人です。

すでに販売が開始されたプロジェクトも好調です。2016年に立ち上がった「The Stride」は、45階建てのブロックに区分所有型のオフィスが入り、現在50％が売却済みです。今年の2月に建物自体の引き渡しが開始しており、正味床面積は38,930平米弱で、100平米～1,100平米までのフレキシブルオフィスユニット341戸が入ります。価格は140万リンギット（約4,094万円）～となっています。

Lucentia Residencesも同じく2016年発売です。BBCC初のレジデンシャルで47階建てのタワー１（393戸）と35階建てのタワー２（273戸）があります。タワーは両方とも約99％が売却済みで、ユニットの引き渡しは2022年2月に行われました。

完全家具付きのアパートメントユニットのサイズは42平米～82平米で、ユニットタイプはスタジオ、1ベッドルーム、1+1ベッドルーム、2ベッドルーム、デュアルキーユニットがあります。ロー氏によると平均価格は平米当たり約18,840リンギット（約55万円）です。

総開発費87億リンギット（約2,544億円）のBBCCは、プドゥ刑務所跡のジャラン・ハン・トゥアの78,500平米超の土地に広がります。開発は3期に分けて行われる予定ですが、これまでに第1期（The Stride、Lucentia Residences, LaLaport BBCCおよびBBCCエンターテイメントハブ）で24億リンギット（約702億円）相当のプロジェクトが立ち上がりました。第2期では、オフィスタワー、ホテルおよびレジデンシャル・スイートが建設されることになっています。最後の第3期には80階建てのBBCCシグニチャー・タワーがあります。これらはすべてまだ計画段階です。

（出所：The Edge Markets）