[マレーシア] 6月10日よりCMCO改め回復活動制限令を実施

2020/06/08

[マレーシア] 6月10日よりCMCO改め回復活動制限令を実施


マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は、2020年6月7日(日)、現在実施されている活動制限令を、回復段階の「回復活動制限令(RMCO)」として、6月10日から8月31日まで継続実施することを発表しました。


テレビ放映された特別演説で、ムヒディン首相は、マレーシアは新型コロナウィルス(Covid-19)の回復段階へ向かうとして、6月10日より、強化された活動制限令(EMCO)が実施されている地域を除いては、州をまたいだ移動も許可されると話しました。


6月9日に終了予定の条件付き活動制限令(CMCO)は、回復活動制限令(RMCO)に取って代わられ、6月10日から8月31日まで実施されることになります。RMCOでは、既存の標準作業手順(SOP)にのっとりながらも、国民が通常の日常生活を送れるように、制限がさらに緩和されるようになります。


マレーシアは、3月18日以降、厳しい活動制限「MCO」と緩和されたバージョンの「CMCO」を複数フェーズに渡って2か月以上実施してきました。6つ目のフェーズに相当する現在のCMCOは、6月9日で終了が予定されていました。


Covid-19パンデミックにより多くの事業・活動が閉鎖となっていましたが、日曜日の発表は、マレーシアの回復への道に向けた政府の第一歩となります。


政府は、「公衆衛生の強化」、「法律と施行」、「国境警備の強化」、「経済セクターの再開」、「新常態の開拓」、「社会的責任」、「高リスクな人々の保護」、の7つの基本戦略に基づくRMCOを実施していくとしています。


ムヒディン首相によると、これらの戦略は、国防大臣が議長を務める内閣特別委員会を通じて実施されます。州政府レベルでは、これらの戦略は、各州の行政長が招集する委員会を通じて実施されると述べ、戦略の実施について、ムヒディン首相は、州政府、中央政府、民間、NGO、コミュニティリーダーなど、関係者すべての協力とサポートが必要だと呼びかけています。


ムヒディン首相はまた、3月からCovid-19の感染拡大防止のために実施してきたMCOについて、様々な制限措置や規制を実施してきたけれども、政府が人々の生活を永遠にコントロールし続けることはできないとして、国民一人一人が責任感を持って、新しい常態に慣れ、政府が求める標準作業手順(SOP)に従うことを条件に、緩和をしていく時だと述べました。


「つまり、Covid-19がコントロールできているかどうかの責任は、国民一人一人の手にかかっているのです。」とムヒディン首相は強調しています。


禁止事業・活動、認められている事業・活動のリストは、国家安全保障理事会(National Security Council)の公式ウェブサイトで一般に公開されています。


(出所:Today Online

(トップ画像:Photo by mkjr_ on Unsplash )