2021/05/13
[マレーシア] 2021年5月12日から6月7日まで国全体でMCO
2021年5月10日、マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は、Covid-19感染者が増加していることを受けて、国全体で活動制限令(MCO)を5月12日から6月7日まで実施すると発表しました。
ムヒディン首相は、その声明の中で、日々の感染者数が4,000人を超えており、5月10日時点では治療中は37,396人、死者は1,700人と、このままでは国家の危機に陥る可能性のある第3波に直面していると語りました。
ムヒディン首相は、感染の連鎖を断ち切れるのは、厳しい活動制限を執行することで国民が外出自粛する以外にはないとして、集会をすればソーシャルディスタンスを保つことは難しいし、密な場所に大人数のグループが入ればCovid-19が広がる原因になる、と指摘しました。
この活動制限令により、すべての地区および州をまたいだ移動は、仕事または経済上の目的、健康上の理由、緊急事態、ワクチンの予約、遠距離カップルを除いては禁止となります。
結婚披露宴などをはじめとする大勢の集まり、政府および民間のイベントも禁止となります。
チャイルドケアセンター、保育所、幼稚園は標準作業手順(SOP)を完全に実施することを条件に営業が認められています。
対面のセミナーや会議も認められません。しかし、国家イスラム機関がイスラム教徒向けに、国家登録省が非イスラム教徒向けに制定したSOPを実施したうえで、アカッド・ニカ(結婚の儀)は認められます。
ムヒディン首相は、自家用車、タクシー、配車サービスの車に乗れるのは3人までという上限も実施されることを発表しました。
工業、経済セクターの車両もまた、ライセンスに基づいて乗員の数が制限されるということです。
雇用主は、ワークフロムホーム実施を命じ、出社するマネジメント人は30%を超えてはなりません。
「ハリラヤのお祝いは完全禁止です。これには友人や親戚宅訪問、さらには墓地のお参りも含まれます。」
しかし、ハリラヤのお祈りは認められました。ただし、1,000人以上収容できるモスクなどの中に入れるのは50人、1,000人未満は20人にに限定されます。
ムヒディン首相によると、地区や州をまたぐ移動、さらに社会、スポーツおよび教育活動の禁止については、5月10日から開始し、以前に発表された通り6月7日までとなるようです。
それ以外の制限は5月12日開始となり、6月7日まで有効となります。
この国家全体で行われるMCOの間も、すべての経済セクターについては営業継続することができると加えています。
首相は、第1波、第2波のときも感染者数の減少することができたが、今回の第3波は前よりも厳しい状況だとして、ステイホームを呼びかけています。
(出所:The Star)
(画像:Photo by Marcus Loke on Unsplash )
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