[マレーシア] 第3四半期のGDP成長率絶好調、通年ではコロナ前を超える可能性も

2022/11/15


2022年第3四半期、マレーシア経済は、景気回復の勢いに乗って、14.2%という成長率を記録しました。国内外の需要が堅調であったことに加えて、労働市場が改善したことが背景として挙げられています。


2022年1月から9月までの9か月間では、国の国民総生産(GDP)は、前年同期と比較して9.3%増加しました。


2022年第3四半期の経済動向が絶好調だったマレーシア。財務省は、今年全体の国民総生産(GDP)が、パンデミック前の成長率を超える勢いだと述べています。


パンデミック前を超える成長率を予測できる背景には、労働市場と収入の見込み回復にともなって、家庭の支出が増えていることにより、内需の拡大ができると述べています。


さらに、観光関連業界の内需への貢献も、観光客数の伸びに伴って回復してくると予想されています。


財務省はまた、インフラプロジェクトの加速が、高い波及効果、民間投資の堅調な伸び、そして主要貿易相手国を中心とした力強い外需を伴うことで、経済をさらに強化するだろうと述べています。


一方で、広く開かれた経済として、マレーシアの経済見通しは、世界の景気に左右される、とも指摘しています。


世界的なインフレの高まりをはじめとする経済の圧力は、ロシア・ウクライナ間の緊張を発端とするサプライチェーンの混乱に加えて、日用品、食品、そして原材料価格の上昇は、企業の営業費用、仕入れ費用を上昇させることになります。


世界的に厳しい財務状況、高まる生活費といったリスクが、景気回復の努力の足かせとなる可能性があります。


財務省は、マレーシア経済にも、世界経済の低迷、特に先進国の景気減速の影響が表れ始めていると述べています。


しかし、短期的な成長の見通しとしては、マクロ経済のファンダメンタルズも良好で、財務状況も安定しており、広く多様化した経済構造であることから、マレーシア経済は回復力を保つだろうと予想しています。


財務省は、マレーシアを魅力的な投資先として位置付けるための、国のポテンシャルを上げるだけでなく、持続的で一体となった成長を促進すべく、様々な措置を取っていくと述べています。



(出所:New Straits Times

(画像:Image by Redouane El Khomsi from Pixabay)