[マレーシア] ワクチン接種加速中

2021/05/31

[マレーシア] ワクチン接種加速中


マレーシアのコロナウイルスのワクチン接種の進み具合に対して批判の声もありましたが、今はぐっと進んでいます。


Covid-19ワクチン供給特別委員会(Special Committee on Covid-19 Vaccine Supply)が公表したデータによると、日当たりの接種数はここ数週間でぐっと伸びてきており、2021年5月19日には、83,648回に達しました。


この83,648回のうち、49,722回が1回目の接種で、33,926回は2回目の接種となっています。


ワクチン接種のスピードは5月2日から上がっています。当時は、15,651回分が接種されていたのに対し、5月10日には61,200回分にまで上昇しています。


このペースは、ラマダン明けの休み(ハリラヤ・プアサ)の期間はいったん落ちましたが、また回復してきています。


5月23日時点で、2,236,695人が少なくとも1回はワクチンを接種しており、そのうち849,243人が2回の接種を完了しているということです。


マレーシアのワクチンプログラムは2021年2月24日に開始しました。来年2月までに、少なくとも2,360万人に接種を終える目標を立てています。


マレーシアは、6,670万回分のワクチンを購入しており、推定人口3,270万人の109.65%がカバーできることになっています。


国家Covid-19免疫プログラム(National Covid-19 Immunisation Programme)3つのフェーズに分けて実施されています。


第1フェーズは現場の最前線で働く人々です。現在行われている第2フェーズは4月19日から開始しており、高リスクグループと60歳以上を対象としています。


第3フェーズは、18歳以上の人口が対象で、今月に開始し来年2月に終了する予定となっています。


現在のワクチン接種のペースは今後ますます加速すると見られています。


5月23日には、アストラゼネカ製ワクチンも予約時に選択できるようになっています。


この選択プログラムは、クアラルンプール首都圏、ペナン、ジョホール、クチンおよびミリの60歳以上に優先的に与えられることになっており、日当たりのワクチン接種率をさらに上昇させると見られています。


近隣のASEAN諸国と比較して、マレーシアのワクチン接種スピードが遅いのではないかという批判の声も聞かれていました。


オックスフォード大学の「Our World in Data」ウェブサイトによると、例えば、5月17日時点でのマレーシアにおけるCovid-19ワクチンを少なくとも1回受けた人の割合は3.77%でした。


一方で、シンガポールは33.61%、インドネシアは5.06%でした。


▼ワクチン接種を少なくとも1回受けた人の割合(出所:Our World in Data


科学・技術・革新大臣カイリー・ジャマルディンは、政府がワクチン接種をスピードアップできなかったのはワクチンの供給問題が原因であったと説明しています。


▼Covid-19のワクチンを受けた人の割合(濃緑:2回接種を受けた人の割合、薄緑:部分的に接種を終えた人の割合)


(出所:The Star
(画像:Photo by Mufid Majnun on Unsplash