[マレーシア] 一等地の高層レジデンシャルの需要は堅調

2022/03/21


マレーシアのデベロッパー、サイム・ダービー・プロパティ(Sime Darby Property Berhad)グループのマネージングダイレクター、アズミール・メリカン氏は、パンデミックにもかかわらず、一等地にある高層レジデンシャル物件への需要は、依然として堅調だと述べています。



サイム・ダービー・プロパティ社が発売した2件のハイライズ案件は成功を納めたようです。



KLGCCリゾートのジェンデラ・レジデンス(Jendela Residences)は、第1期で成約率80%を達成しました。アラ・ダマンサラのマヤ・アラ・レジデンシーズ(Maya Ara Residences)では、発売日に成約率90%となりました。



サイム・ダービー・プロパティ社は、現在、タウンシップ「プトラ・ハイツ」内のザ・グレイズ(The Glades)の最後のコンドミニアム物件「ザ・セレナーデ」のプレビューを行っています。




ザ・グレイズは、ハイエンドで低密度のフリーホールド物件です。その226,625平米の敷地には、高級低層コンドミニアム、バンガロー、スーパーリンク・ハウス(大きな前庭のあるテラスハウス)、クラスターヴィラ、タウンハウス、そしてウォーターフロント・クラブハウスがあります。



ザ・アルコーヴ(The Alcove)は、ザ・グレイズ初のコンドミニアム開発で、72戸すべてが100%成約済みです。



アズミール氏は、低密度の6階建て開発は、南国のリゾートライフの中でも自然と利便性のバランスの取れた物件を求める、ファミリーや「ダウンサイズ」を計る人々に人気だということです。



ザ・セレナーデは、5ブロックに122戸という低密度で、フロアあたり、2戸、4戸、6戸となっています。



124平米から229平米の大きなユニットサイズで、アップグレードを計るファミリーや子どもが巣立って土地付きの家からダウンサイズを計る夫婦を対象にしているということです。



ホームオフィスにもなる部屋の作りで、限定20戸はプライベートガーデン付きです。




建物は自然光と自然換気を最大限に生かす設計でありながら、プライバシーも守り、サスティナビリティとイノベーションを統合しています。雨水回収、自動ゴミ回収システム、障がいを持つ子どももアクセス可能なプレイグラウンドがあります。



ザ・セレナーデを設計する際に、ターゲットとなる顧客層を見極め、そのニーズや要望を徹底的にリサーチしたとアズミール氏は語っています。広いスペースで、パーソナルスペースと仕事、そしてファミリーのスペースをしっかりと分けられたレイアウトのニーズが高まっているようだと加えています。



「健康やウェルネスが優先され、グリーンエリア、ポケットパーク、ジョギング・サイクリングトラックやフィットネス設備などのリクリエーション施設が、いまだかつてなく重要になっている」とアズミール氏はコメントしています。




(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Esmonde Yong on Unsplash )