[マレーシア] Covid-19の影響を和らげる100億リンギットの景気刺激策

マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は、2020年9月23日、100億リンギット(約2,530億円)相当の新しい景気刺激策「Kita Prihatin」のもと、様々な取り組みを行っていくことを明らかにしました。

[マレーシア] Covid-19の影響を和らげる100億リンギットの景気刺激策

マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は、2020年9月23日、100億リンギット(約2,530億円)相当の新しい景気刺激策「Kita Prihatin」のもと、様々な取り組みを行っていくことを明らかにしました。これには、Covid-19の影響に対応する人々を助けるための賃金補助プログラム2.0も含まれています。


政府は、2020年3月に2,600億リンギット(約6.6兆円)相当、6月に350億リンギット(約8,855億円)相当の景気刺激策を発表しています。


テレビの生放送で、ムヒディン・ヤシン首相は、今回の「Kita Prihatin」は4つの主なグループをターゲットにしていると述べています。独身または家族持ちのボトム40(B40)とミドル40(M40)、労働者、そして零細企業です。


ムヒディン首相は、賃金補助プログラム2.0は、回復期の活動制限令(RMCO)にまだ影響を受ける企業、特に前年比で収益が30%減となった企業を支援することを目的としています。


このプログラムのインセンティブを受けることができる企業には、従業員200名を上限として、各従業員に対して、ひと月あたり600リンギット(約15,180円)の補助金が3か月分支給されます。


申請期間は、2020年10月1日から12月31日までとなっています。


ムヒディン首相は、社会保障機構(Social Security Organization)に登録していなかったがために前回の賃金補助プログラムを受けることができなかった企業については、登録を済ませることで今回のプログラムの対象になることができると説明しています。


「前回の賃金補助プログラムの支援を受けていない、新しい申請者については、最大6か月まで賃金補助を受けることができます。」


「賃金補助プログラム2.0は、130万人の労働者を支援できると期待されており、このために24億リンギット(約607億円)が割り当てられます。」


ムヒディン首相は、10月1日~31日にかけて、零細企業からの補助金申請も再開することも発表しました。これにより、支援を受けることができる零細企業は約200,000社、総額約6億リンギット(約152億円)が充てられます。


また、総額70億リンギット(約1,771億円)の現金支給プログラム「Bantuan Prihatin National2.0」も発表されました。内訳は以下の通りです。

・ボトム40の家庭370万世帯に各1,000リンギット(約25,300円)
・ボトム40の独身個人380万人に各500リンギット(約12,650円)
・ミドル40の家庭140万世帯に各600リンギット(約15,180円)
・ミドル40の独身個人170万人に各300リンギット(約7,590円)


支払は、2020年10月末と、2021年1月に段階的に行われる予定で、受領対象者に申請の必要はないということです。



マレーシアの所得グループ(B40、M40、T20)

ボトム40(B40)は所得者の底辺40%を表わし、ミドル40(M40)は中間層40%を、トップ20(T20)は上位20%を指します。これらのグループは、さらにB1、B2、B3、B4と細かく区分されています。


マレーシア統計局(DOSM)が発表した、世帯所得と基本的な家庭内の設備について調査した「Household Income & Basic Amenities Survey Report 2019」では、これらの所得層を区別するための数字が出ています。2019年の平均的な世帯人数は、3.8人でした。以下の数字は、世帯所得であり、個人所得ではないことに注意が必要です。

▼マレーシアにおける所得グループとそれぞれの所得(1RM=25.3円で換算)


(出所:Free Malaysia TodayiMoney