2020/04/10
[マレーシア] 活動制限令(MCO)の延長有無の発表を本日(4/10)発表予定
本日4月10日(金)、3月18日から実施されているマレーシアの活動制限令(MCO)がさらに延長されるかどうかが発表されることになっています。
MCOは当初は3月31日まででしたが、4月14日まで延長されることが決まっています。本日、マレーシア政府はMCOが更に延長となるかどうかについての発表を行うとみられています。
多くの人は、24日目となるMCOがこれ以上延長されず、普通の生活ができるようになることを願っています。一方で、国内のCovid-19の感染者状況によるところで、政府は国民の健康を最優先にするはずです。
現在、マレーシアではどこで感染したか接触者追跡が行えないケースが69件あります。
昨日(4月9日)に発表されたCovid-19の新規感染者数は109件で、直近2週間で最も低いレベルとなり、感染者数累計は4,228、死亡者数は67名となっています。
MCOが発令されて以来、国内の犯罪インデックスは70%減となった一方で、MCO違反で逮捕された人の数は、火曜日(4月7日)時点で6,451人に上ります。
公衆衛生については、住宅・地方政府省 (Ministry of Housing and Local Development)を通じて、レッドゾーンとなっている18エリアを含む、79エリアについて、666回の衛生作業が行われたと発表されています。
消毒が行われたのは、政府の建物や人民住宅プロジェクト(People's Housing Project (PPR))の24,077ユニットなどが含まれています。
マラヤン・マンション、セランゴール・マンションなどの建物が「強化MCO」*の対象に加わったため、このような消毒作業は大変重要になってきます。
*大規模クラスターが発生した際に14日間さらに厳しい活動制限令「強化MCO(Enhanced MCO)」が課されています。
○期間中、エリア内の入居者およびビジターは自宅からの外出禁止
○入居者以外、外からのビジターは対象エリアへの進入禁止
○全てのビジネスは閉鎖
○すべての住民には、14日間の期間中は当局より食料品の配給あり
○医療拠点を対象エリア内に設置
○対象エリアにつながる道路はすべて封鎖
これ以前に強化MCOの対象となっていたエリアは、ジョホール州クルアンのシンパン・レンガム、セランゴール州フル・ランガット区の7つの村とクアラルンプールのコンドミニアム1棟です。
政府の努力とは別に、国民および企業もまた、Covid-19のピークをおさえるために力を合わせています。Covid-19基金に寄せられた寄付金は、2,260万マレーシアリンギット(約5.7億円)に達しました。
ムヒディン・ヤシン首相は、自身のフェースブックページで、568万リンギット(約1.4億円)が基金から国家福祉財団(YKN)に移され、新型コロナウィルスの影響を受けた人々へ寄付する生活必需品の購入に充てられたと発表しています。
また、19.5万リンギット(約491万円)が「Bayaran Ihsan Kematian(死亡見舞金)」としてCovid-19の犠牲になった人の39の親族に分配されました。
Covid-19基金は、流行の影響を受けた人々を助けるための政府の努力の一つとして3月11日に発足しました。
MCOは延長となるのでしょうか。本日の政府の発表に注目です。
(出所:The Star、Channel News Asia、Straits Times)
(トップ画像 by Sandie Clarke on Unsplash )
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