2020/04/27
[フィリピン]マニラのロックダウンを5月15日まで延長
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、首都マニラのロックダウンを8週間に延長し5月15日までとすることを決定しました。Covid-19感染拡大を防ぐため、世界でも最も厳しいコミュニティ隔離措置の一つとなっています。
コミュニティ隔離措置は感染者数が増加した他の地域にも拡大される一方で、リスクの低いエリアでは緩和され、業務、交通機関、商業の一部再開が始まると、大統領府スポークスマンのハリー・ロケ氏はレポーターに対して話しました。
4月24日、ドゥテルテ大統領がその前日遅くに同決定を行った災害パネルミーティングの様子が放映されました。ドゥテルテ大統領はまた、ワクチンを開発できたフィリピン人には5,000万ペソ(約1億円)の報奨金を与えると述べています。
「今は我々全員がリスクにさらされていますが、感染する確率を上げてはなりません。」と現状に満足してはならないと警告しています。
マニラは少なくとも1,300万人の市民がおり、非公式な住民を含めるとその数はもっと増えると言われています。フィリピンの感染者数の3分の2以上がマニラです。
フィリピンは、当時の感染者数・死者数ともに他の国々より少なかったにもかかわらず、厳しいロックダウン/自宅隔離の命令を早期に発した国の一つです。中国とイタリアに続き世界で三番目、スペインよりは数日早いものでした。
フィリピンが入国、渡航、商業、集会にかかる制限を導入したのは3月12日、国内感染例が見つかって5日後のことでした。3月16日にはルソン島全域に拡大、帰国するフィリピン人を除いて封鎖されました。
フィリピンの航空各社もフライトの欠航を5月中旬まで延長しました。
フィリピンの大手航空会社各社は4月24日(金)、ロックダウンの延長を受けて、国内線・国際線ともに5月中旬まで欠航のままとすることを発表しています。
フィリピン航空、セブ・パシフィック航空、エアアジア・フィリピンは、3月から停止している旅客フライトは引き続き欠航となります。貨物および特別代替便は運行を続けると、各社はロイターに話しています。
政府のアプローチは、医療サービスの崩壊を防ぎ、テストを強化する余地を残すことを目的としており、ここ数週間確実に効果が出始めているといいます。
72,000件のテストを行った4月中旬、政府はおそらく実際の感染者の4分の1ほどしか追跡できていないのではと見積もっています。保健省は、感染のカーブをなだらかにできたかどうかを判断するのは時期尚早だとしています。
(出所:Channel News Asia)
(トップ画像:Photo by REY MELVIN CARAAN on Unsplash )
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