[マレーシア] マリオット・インターナショナル、マレーシアにホテル2軒オープン

2021/07/27

[マレーシア] マリオット・インターナショナル、マレーシアにホテル2軒オープン


マリオット・インターナショナル社は、フェアフィールド・クアラルンプール・ジャラン・パハンとフォー・ポインツ・バイ・シェラトン・デサル(ジョホール)を2021年第4四半期にオープンします。


アメリカの多国籍ホテルチェーン、マリオット・インターナショナルは、コロナパンデミックの中、今年の第4四半期に、フェアフィールド・クアラルンプール・ジャラン・パハンとフォー・ポインツ・バイ・シェラトン・デサル(ジョホール)をオープンさせます。


フェアフィールド・クアラルンプールは、「フェアフィールド・バイ・マリオット」ブランドでマレーシアにオープンする2軒目の物件で、2019年12月に開業したフェアフィールド・バイ・マリオット・ビントゥル・パラゴンに続きます。


フェアフィールド・クアラルンプールに関しては、マリオット・インターナショナルの開発パートナーとして、ジョハワキ・ホールディングス(Johawaki Holdings Sdn Bhd.)があります。


ジョハワキの完全子会社である、JHホスピタリティ(JH Hospitality Sdn Bhd)が、総工費8,500万リンギット(約22億円)、14階建てのホテルを建設します。建設されるのは、グランド・シーズンズ・ホテル脇の8,000平方フィート(約743平米)の土地です。


JHホスピタリティは、2018年1月に、この186室のビジネスホテルのホテル管理契約をマリオット・インターナショナルと結んでいます。


一方で、フォー・ポインツ・バイ・シェラトン・デサルは、SKSグループ(SKS Group)との提携です。ホテルの場所は、デサルの主要スポットに近く、45ホールのチャンピオンゴルフコースもあります。


マリオット・インターナショナルは、2020年2月に、SKSグループのコンチネンタル・マネージメント(Continental Management Sdn Bhd)と331室のホテルを今年までに準備する契約を締結しました。


この契約のもとでは、SKSが既存の311室ある物件「アマンサリ・レジデンス・デサル」を改装して、フォー・ポインツ・バイ・シェラトンのホテルとして開業することになっています。


マリオット・インターナショナルは、パンデミックが引き起こした活動制限にもかかわらず、マレーシアにおけるホテル事業の拡大を行っていく計画です。この活動制限では、ホテル物件はまだ100%収容定員での営業が認められていません。


シンガポール、マレーシア、モルディブを担当するマリオットグループのバイスプレジデント、リヴェロ・デルガード氏は、パンデミックによりホテル事業は影響を受けているが、マリオットグループが適応し、革新し、事業拡大を行うことを妨げることはなかったと述べています。


「このような年には、軽快な動きをする我々の能力が非常に重要になってきます。歴史上に類を見ない時期を乗り切っていくからです。世界的な感染大流行の中でも、常に現状を打破し、変わりゆくお客様のニーズに、新しいブランド、新しい立地、そして新しいお客様のエクスペリエンスで応えていくことが迫られています。」


「事業戦略を練り直し、事業上の優先順位を付ける必要がありました。人々は、自宅に近く、よりアフォーダブルな選択肢を求めていくでしょう。そして、健康と安全が、最優先であり、今後もその状態が続くでしょう。」とデルガード氏は、国営ベルナマのインタビューに答えています。


デルガード氏は、マレーシアにおける事業拡大計画は、このようなニーズを見込んで建てられたものだと明かしています。


マリオット・インターナショナルは、今年5月に、IOIプロパティーズ・グループ(IOIPG)と契約を締結し、プトラジャヤのIOIリゾートシティ内にある主要ホテルである、プトラジャヤ・マリオット・ホテルとパーム・ガーデン・ホテルの管理契約を結びました。


プトラジャヤ・マリオット・ホテルは、既存のフランチャイズからプレミアムブランドでの管理契約に変わり、パーム・ガーデン・ホテルは、トリビュート・ポートフォリオブランドでのマリオット・インターナショナルの管理に変わります。


IOIPGのエグゼクティブ・バイスチェアマン、リー・ヨウ・セン氏は、IOIグループのホスピタリティおよびレジャー部門は、素晴らしいカスタマーエクスペリエンスを提供する中で、世界クラスのブランドホテルを活用していくと述べています。


現在、マリオット・インターナショナルは、IOIリゾートシティないのル・メリディアン・プトラジャヤ、フォー・ポインツ・バイ・シェラトン・プチョンの管理も行っています。いずれの物件もIOIPGのホテル・ポートフォリオの一部です。


マリオットは、IOIリゾートシティ内のモキシー・プトラジャヤ、そして中国・西安の複合開発IOIパームシティ内のシェラトン・グランドの管理も行っていくことになっています。


アメリア・メリーランド州のベセスダを本拠とするマリオット・インターナショナルは、ホテルおよびライセンス・バケーション・オーナーシップリゾートを世界中で運営・フランチャイズを行っています。そのポートフォリオは、134の国と地域にまたがり、30の主要ブランドで、7,300超の物件を抱えています。


マリオット・インターナショナルは、今年、アジア太平洋地域で100軒を開業する計画です。昨年には、75軒を追加し、域内で800軒目となるホテルの開業を祝いました。


2020年単独で、域内の開発計画にほぼ27,000室が加わりました。


(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Jonathan Kemper on Unsplash )