2020/10/08
[マレーシア] 旅行代理店協会、賃金補助プログラムの延長を要請
オンラインニュース「Star」によると、マレーシア旅行代理店協会(MATTA)は、現在行われている賃金補助プログラム2.0の延長が旅行代理店にとっては大きな助けになると述べています。
MATTAはまた、観光業界および観光業界関係者に対するローン支払い返済猶予の延長など、フレキシブルな対応を銀行にも求める活動を行っています。
「Kita Prihatin」景気刺激策は、外国人観光客からの収入がなくなってもうすぐ10か月になろうとする国内旅行業関係者にとってライフラインとなっています。
サラワク州観光連盟(Sarawak Tourism Federation)のCOO、フランクリン・サイモン氏も、賃金補助の延長は大歓迎です。
未だかつてない流動的な状況の中、連邦政府からの支援は、長期的な解決策にならないにせよ、業界各社にかかっている圧力を緩和するのに役立つと発言しています。
フランクリン氏によると、観光業界は、今年単独で少なくとも80%の収益を失うことが予想されています。
ムヒディン・ヤシン首相は、2020年9月23日、100億リンギット(約2,550億円)の「Kita Prihatin」景気刺激策を発表しました。この中に、Covid-19パンデミックの影響を依然として受けている企業を対象とした賃金補助プログラム第2弾も含まれています。
このプログラムでは、回復期の活動制限令(RCMO)以降、前年と比較して30%の収益減となっている会社に対して、補助金が出ることになっています。補助金は、3か月にわたって支払われ、支給額は、従業員最大200名を対象に、1人あたり月額600リンギット(約15,000円)となっています。申請期間は、2020年10月1日~31日、支給開始は11月25日です。これにより、中小企業約2万社が恩恵を受けると期待されています。
観光芸術文化庁のナンシー・シュクリ大臣によると、マレーシアの観光業界がパンデミックによって被った損失は、450億リンギット(約1.1兆円)に上ると推定されています。
▶関連記事を読む
[マレーシア] Covid-19の影響を和らげる100億リンギットの景気刺激策
(出所: The Star, MATTA, TTR Weekly)
(トップ画像:Image by Pexels from Pixabay )
もっと詳しく知りたい方はこちら