[マレーシア] 旅行業協会、政府に観光業界のための融資返済延長を求める

2020/07/17

[マレーシア] 旅行業協会、政府に観光業界のための融資返済延長を求める


マレーシア旅行業協会(Malaysian Association of Tour & Travel Agents、MATTA)は、観光業界がマレーシアにとって職を生み出し経済に貢献する重要なセクターだとして、融資の返済猶予をさらに6か月延長するように政府に求めました。


旅行業協会はその声明の中で、旅行・観光業は、コロナウィルスの流行で最も打撃を受けた業界の一つで、マレーシア経済の中でも回復の速度が緩やかになりそうだとの調査結果があると述べています。


さらに、ムヒディン・ヤシン首相も、2020年7月6日に、観光業界は回復に4年はかかると発表しています。


旅行業協会のタン・コク・リアン会長は、業界の多くのプレイヤーが2020年3月から収益があがらない状況であり、景気後退や失業といった背景の中、国内観光に完全に依存するのは、業界内の関係企業や個人の職を維持するのに十分ではないとコメントしました。


タン会長は、旅行業界が融資の返済ができないのは、規制により旅行をするには制約があること、そして需要の低迷によるものだとしています。


タン会長はまた、ホスピタリティおよび観光業界で働く人々もまた、現在給料カット、無休休暇、人員削減などにあっているため、同じように6か月の融資返済猶予を受けられるようにすべきだと話しています。


観光芸術文化相は、観光・文化業界が今回のコロナで受けた観光収入損失は450億リンギットに上ると推定しており、観光業界は今年約100万人の失業者を出すと予測しています。


▼マレーシア月間観光客数推移(出所:Tourist Malaysia


(出所:Malay Mail

(トップ画像:Nysa Zainal on Unsplash