2021/05/14
[フィリピン] メガワールド設備投資予算増360億ペソ
フィリピンの有力実業家アンドリュー・タン氏が率いる不動産デベロッパー「メガワールド」は、今年の設備投資予算として360億ペソ(約825億円)を、レジデンシャル開発を中心とする「対象を絞った」プロジェクトに充てていく方針です。この予算は、昨年の設備投資実績額279億ペソ(約640億円)から29%増となります。
メガワールドは、建設活動に影響を与えている厳しい隔離措置による制約および主にメトロマニラにおけるレジデンシャル物件需要を受けて、プロジェクト開発を再調整していく考えです。
予算のうち約76%は不動産開発、特に新築レジデンシャル物件の建設に充てられることになっています。残りの24%は投資用物件に充てられます。新しい土地の取得には割り当てがありません。
「ワクチン接種プログラムの進捗を見つつ、このパンデミックが今後数か月でどうなっていくか様子を見ているところなので、支出には慎重です。この期間に使える現金を最適に利用することを目的とした、対象を絞った設備投資プログラムです。」と、メガワールドのチーフ戦略オフィサー、ケビン・タン氏はメディア向けの声明の中で述べています。
今年、メガワールドは、4つのレジデンシャルプロジェクトを不動産市場に送り出す計画です。これらのプロジェクトは、同社の主要地方タウンシップである、カヴィテ州のメープル・グローブ、パンパンガ州のキャピタル・タウン、イロイロ市のイロイロ・ビジネスパーク、バコロド市のザ・アッパー・イーストに建設されます。
これらの新築レジデンシャルプロジェクトで、83億ペソ(約190億円)の売上を見込んでいます。
今年中に、メガワールドは、総額約600億ペソ(約1,375億円)に上る完成レジデンシャル物件から4,000戸近いユニット/区画を引渡し予定です。引渡しの準備が整っているレジデンシャルユニットには、アップタウン・ボニファシオ、マッキンリー・ヒル、マッキンリー・ウェスト、イーストウッド・シティ、ウェストサイド・シティ、キャピタルタウン・パンパンガ、イロイロ・ビジネスパーク、マカティシティのものがあります。
「今年後半は、制約が緩和されてくることを願っています。まだ、今の時点では様子見ですが、すべての厳しい隔離措置が緩和されたら、国内経済は素早く立ち直ることに楽観的な見方をしています。」とタン氏は語っています。
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