2023/08/09
フィリピンの上場デベロッパー「メガワールド社(MEGAWORLD Corp.)」は、年末までにパラニャケ市に1,500室の大型ホテルをオープンする計画を明らかにしました。
グランド・ウェストサイド・ホテル(Grand Westside Hotel)と名づけられたこのホテルは、19階建てで、客室数において、メガワールド社のポートフォリオはもちろん、現時点ではフィリピン国内で最大のホテルとなる見通しです。
メガワールド・ホテルズ&リゾーツのマネージングディレクター クリオフェ・アルビソ氏は、世界的にも有名なマニラベイの日没とマカティ、マニラ、タギッグのスカイラインといったホテルからの素晴らしい眺望が、宿泊客を喜ばせることは間違いないと自信を見せています。
このホテルが建設されるのは、メガワールド社がパラニャケ市に保有する31ヘクタールのタウンシップ「ウェストサイド・シティ(Westside City)」内で、管理・運営を行うのは、メガワールドのホテルズ&リゾーツブランドです。メガワールド社は、ウェストサイド・シティの開発に640億ペソ(約1,658億円)を投じるとしています。
ホテルの最初のタワーは今年、2棟目のタワーは2024年にオープン予定です。
客室サイズは35平米から48平米で、クイーンスイート、ツインスイート、エグゼクティブスイートのタイプがあります。
また、ホテル内にはフロア面積1,995平米の小売・商業スペースも設けられることになっています。プール、子ども用プール、ガゼボ、禅ガーデン、ジム、マッサージルームといったアメニティも備えています。さらに、ファンクションルーム5室も用意され、うち3室はつなげることで収容人数を300人まで拡大することができます。
またダイニングも4か所で楽しむことができ、そのうちのグランド・ウェストサイド・カフェは、最大250人まで収容できるということです。
このホテルは、メガワールドのホテル物件としては19番目で、ウェストサイド・シティ内の現地系ホテルブランドとしては、キングスフォード・ホテル・マニラ(529室)に続いて2番目です。19件のホテル物件のうち、12件はすでに稼働開始済みで、残りの7件は建設・開業に向けて準備中です。
総合不動産サービス会社コリアーズ・フィリピンは、2023年から2025年までに9,400室のホテル客室がメトロマニラに供給されると予想しています。同社は、ホテルデベロッパー各社に対して、観光セクターの回復とあわせて戦略を練っていく必要性を指摘しつつ、自社ブランドで拡大戦略を進めるのか、外国のホテル事業者と定型をするのか、可能性を精査していくべきだと述べています。また、コンベンションセンター、MICE施設、近代化工事を行った空港などへの近さをアピールしていくべきだとも述べています。
(出所:Business World Online、Colliers Philippines)
(画像:Image by Kris from Pixabay)
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