[フィリピン] メガワールド、アップタウン・ボニファシオに最大規模のタワーを建設へ

2023/10/11


フィリピンの不動産デベロッパー メガワールド社(Megaworld Corp.)は、タギッグ市のアップタウン・ボニファシオに同社最大級となるタワー開発を行います。



メガワールド社が証券取引所に開示した情報によると、54階建てのプロジェクト「アップタウン・モダン(Uptown Modern)」は、総ユニット数が1,000戸を超え、売上は約290億ペソ(約758億円)を見込んでいるということです。



「アップタウン・モダンについて、我々のビジョンは、高級感と持続可能性を統合したオール・イン・ワンの住まいを開発することで、今日のコンドミニアム居住者の進化するニーズに応えることです」と、メガワールドの販売・マーケティング担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのノリ・ヘルナンデス氏は語っています。



アップタウン・モダンの提供するユニットタイプは、バルコニー付/なしのワンルーム(最大49平方メートル)、バルコニー付1ベッドルーム(最大83平方メートル)、バルコニーまたはラナイ付2ベッドルーム(最大100平方メートル)、ラナイ付き/なしの2ベッドルーム・ロフト(最大183平方メートル)、バルコニー付3ベッドルーム(最大139平方メートル)です。



全住戸にワイヤレス・スマートホーム・システムが導入され、居住者は専用のスマートフォン用アプリを使って遠隔操作でアクセスできます。



同時に、各住戸にはメインドア用のデジタル錠セット、インバーター分割型エアコン、レンジフード付きIHクッキングヒーター、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯乾燥機がついています。大型住戸にはビルトインオーブンも付くということです。



また、グリーンとサステナビリティの特徴も組み込まれています。



EV充電設備や発電機能の付いたフィットネス機器のほか、節水に効果的な低流量水栓、廊下にはセンサー付照明、全住戸および共用部には省エネに役立つLED照明、主要設備にはエネルギー効率評価の高いものを使用し、雨水貯留・再利用システム、独自の資材回収施設などが特徴です。



アメニティには、6つのスカイガーデン、2つの屋上庭園、ジャグジーと専用プールデッキを備えたインフィニティ・プール、水遊び場付の子ども用プール、デイベッド・カバナ、禅の読書コーナー、ガゼボ、トレリスのついたラウンジ・エリア、屋外ファンクション・エリア、芝生広場、子ども用プレイグラウンド、発電機能を備えた器具を取り揃えた屋外フィットネスジムなどがあります。その他にも、専用のラナイの付いた多目的ホール、屋内フィットネス・センター、ゲーム・ルーム、音楽室、託児所などを備えています。また、ガーデンラナイ、ドライパントリー、ミニバーを備えた広々としたエンターテイメント・スイートも設けられ、居住者はパーティーや特別なイベントを開催することもできるようになっています。



プロジェクトの竣工予定は、2032年です。



メガワールドは現在までに、15.4ヘクタールの「アップタウン・ボニファシオ」タウンシップ・プロジェクト内に約4,500戸の住宅を供給しています。



総合不動産サービス会社コリアーズによると、革新的で持続可能な機能を求める目の肥えたバイヤーの需要を取り込むため、新しく立ち上げるコンドミニアムプロジェクトでアメニティをアップグレードしているデベロッパーが何社かあるということです。一部のデベロッパーは、水のリサイクルや処理施設、センサー照明、ソーラーパネル、ポケットガーデンを導入し、住宅タワーのグリーンビルディング認証まで取得しています。その他には、スマートホームシステム、広い緑地やオープンスペース、フレキシブルワークスペースなどを備えているものもあります。コリアーズは、こういった特徴を備えることで、デベロッパーがプレセール市場でプロジェクトを差別化するのに大いに役立つだろうとコメントしています。




(出所:Manila Standard, Colliers

(画像:UnsplashのLloyd Mirañaが撮影した写真)