2022/11/21
実業家アンドリュー・タン氏が率いるメガワールド(Megaworld)社は、マニラ市のサン・ラサーロ競馬場跡地に、カジノ&商業タウンシップを150億ペソ(約370億円)で開発します。
メガワールド社が、2022年11月21日に発表したところによると、同社は、サン・ラサーロ観光&ビジネスパークの3ヘクタールの敷地に、「ウィンフォード・リゾート(Winford Resort)」と呼ばれる古き良きマニラをテーマにしたプロジェクトを開発します。
メガワールドは、マニラ・ジョッキー・クラブ社から競馬場を購入しており、競馬事業はすでに20年ほど前にカヴィテ州カルモナに移っています。
ウィンフォード・リゾートには、レジデンシャル・コンドミニアム、ホテル、カジノコンプレックス付の商業開発が入ることになっています。
メガワールドの関連会社であるトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループ(Travellers International Hotel Group Inc.)は、マニラベイ沿いの総合カジノコンプレックス事業であるパサイ市のニューポート・ワールド・リゾーツ(前リゾーツ・ワールド・マニラ)を運営しています。
ウィンフォード・リゾートは、フレンチルネッサンス、ネオクラシカル、アールデコ建築を使った建物をモチーフに、戦前のマニラを表現する計画です。立地は、マニラ市でも学校、病院、LRTなどの公共交通機関に近い便利な場所です。
メガワールドは、このウィンフォード・リゾーツ内に、17階建てのレジデンシャルプロジェクト「One Crown Suites」を販売する予定です。2028年完成予定で、このユニット販売で30億ペソ(約74億円)の収益を見込んでいます。
ターゲット層は、医者、ナース、教師など近隣エリアで勉強・勤務する若い専門職です。
メガワールドの2022年1月から9月までの業績も好調で、拡大基調を維持しています。証券取引所への届け出によると、コア事業セグメントの拡大が進み、9か月間の収益は前年同期比15%増の425億ペソ(約1,045億円)となりました。
不動産販売も13%増の262億ペソ(約644億円)となりました。特に、オフィスリースが好調で、12%増の91億ペソ(約224億円)となりました。オフィスリース部門は、ビジネス・プロセス・アウトソーシング部門の拡大のおかげで、業界平均を超える92%でした。
メガワールドのホテル・リゾーツ部門の収益は、パンデミック関連の制限が今年初めに解除されたことで38%増の18億ペソ(約44億円)となりました。
(出所:Business Inquirer)
(画像:UnsplashのNikko Balanialが撮影した写真)
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