[フィリピン] メトロマニラが6月1日より隔離措置緩和

2020/05/29

[フィリピン] メトロマニラが6月1日より隔離措置緩和


ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は5月28日(木)、メトロマニラが6月1日より「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」へと移行することを発表しました。


ドゥテルテ大統領は、現在「高~中リスクエリア」となっている首都圏の隔離・制限措置をもう一段階下げるべきという省庁横断タスクフォース(IATF)の提案を承認しました。


今回の動きは、首都圏の17市長全員の意向とも一致しています。現在の「修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置(MECQ)」から、より多くの「必要不可欠でない」ビジネスの再開が許される、緩和されたGCQへと移行することで、新型コロナウィルス(Covid-19)危機の中、経済を再起動させ労働者を支援したい考えです。


より緩和された隔離措置の中、依然としてCovid-19感染者数の多い「高リスク」とみなされたバランガイには、「ゾーニング(区画制)」が敷かれます。


6月1日から、メトロマニラ内のバスは最大収容能力の50%で運行が許可されるようになりますが、モダン・ジープニー(乗合タクシー)はあと3週間は運行が認められません。電車および電車路線間のバスサービスの運行が、民間のシャトルサービス、グラブカー(GrabCar)やタクシー、トライシクル(三輪自動車)などの輸送ネットワーク車両サービスとともに認められるようになります。


GCQに置かれたエリアの住民は外出が許されますが、21歳未満・60歳以上の人は感染を防ぐために外出自粛となります。GCQのもとでは、ある一定のソーシャル活動も認められるようになります。


次のエリアが15日間のGCQに置かれます。

・リージョン2(カガヤン州、イサベラ州、ヌエバ・ビスカヤ州、キリノ州、サンティアゴ市)
・リージョン3(アウロラ州、バターン州、ブラカン州、ヌエバ・エシハ州、パンパンガ州、ターラック州)
・リージョン4-A(カヴィテ州、ラグーナ州、バタンガス州、リサール州、ケソン州、ルセナ市)
・アルバイ州
・パンガシナン州
・ダバオ市


国内のその他の地域は「修正を加えた一般的なコミュニティ隔離措置(MGCQ)」となります。

5月28日の時点で、フィリピン国内のCovid-19感染者数は15,588人、回復者は3,598人、死者は921人となっています。

大統領の演説では、「強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)」が実施されているセブ市については触れられませんでした。

(出所:CNNPhilippines News Agency

(トップ画像: gerard fontanilla from Pixabay)