2020/09/29
[フィリピン] メトロマニラGCQ継続10月31日まで
マニラ首都圏およびCovid-19感染の多い地域は、2020年10月1日~31日まで、一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)を継続します。南ラナオ州は規制を強化し修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置(MECQ)が実施されます。
メトロマニラは、8月前半の2週間に1段階厳しいMECQを実施した以外、6月1日からGCQを継続しています。GCQの下では、公共交通機関は収容能力を減らして運転が可能で、ほとんどの産業も営業することができます。
医療システムの緊張を和らげるべく、8月の2週間厳しい規制を敷いたことで、現在のメトロマニラでは新規感染者数に減少傾向が見られると当局は述べています。
フィリピン大学の専門家が最近発表したレポートでは、5週間前と比較するとメトロマニラの日当たりの感染者数が50%以上減少したと報告されています。しかし、国内の感染者数が来月には10万人を超える可能性があるとして、政府に対して規制緩和には慎重になるようにと提言しています。
メトロマニラ内の市長たちもまた、改善されてきた状況を継続するために、GCQをさらに1か月延長することに賛同しています。
2020年9月28日時点で、メトロマニラの感染者数は162,277人となっており、国内全体の52%を占めています。うち約12,000人は過去2週間で感染が見つかったものです。
メトロマニラ以外で10月にGCQを実施する地域は以下の通りです。
・バタンガス州
・タクロバン市
・バコロド市
・イリガン市
・イロイロ市
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領はまた、マラウィ市を含む南ラナオ州で1段階厳しいMECQを実施すべきとする省庁横断タスクフォースの提言を承認しました。MECQでは、公共交通機関は停止され、営業できる産業も限られます。
国内の残りの地域は、10月1日~31日まで、より緩和された「修正を加えたGCQ(MGCQ)」となります。
保健省によると、省庁横断タスクフォースが今回の措置を決定する上で検討した指標は2つです。1つ目は、「2週間成長率(two-week growth rate)」、2つ目は「日当たり発病率(daily attack rate)」です。いずれも、コロナウィルスの感染が、特定のエリアでどのくらい早く広がるかを確認するものです。以前は、「感染者数倍加時間(case doubling time)」と「死者数倍加時間(mortality doubling time)」を追っていましたが、特定のエリアの感染封じ込めのために適切な隔離措置を決定する上では、もはや「感度が足りない」として変更に至ったようです。
9月28日時点で、保健省の発表では、フィリピン国内の感染者数は307,288人、回復者数は252,655人、死者5,381人となっています。
(出所:CNN)
(トップ画像:cottonbro from Pexels )
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