2022/04/06
タウンシップデベロッパーMegaworldの不動産投資信託(REIT)、「MREIT」は、フィリピン経済特区庁(PEZA)認可ゾーンにあるプライム/グレードAオフィス4物件、53億ペソ(約127億円)を取得予定です。これにより、同社のポートフォリオの価値は650億ペソ(約1,558億円)になります。
今回の取得は、MREITが2022年に計画する200億ペソ(約479億円)の不動産の取得と引換に株式を発行する計画の第1弾となります。
今回取得するオフィスビルの総賃貸可能面積は、合計で44,567平米で、同社の資産ポートフォリオは16%増加して、現在の280,000平米から325,000平米に増加します。
今回、MREITの資産に組み込まれる物件は、イロイロ・ビジネス・パークのFestive Walk 1BとTwo Global Center、タギッグ市マッキンリー・ウェストのOne West CampuとFive West Campusです。
MREITの社長兼CEOのケヴィン・タン氏は、「メトロマニラでも急速に発展しているタウンシップのひとつ、マッキンリー・ウェストのオフィス資産を組み込むのは、今回が初めてです。マッキンリー・ウェストでは、BPO業界のビッグネームが何社か拠点を構えています。このタウンシップのロケーションは、大マニラ圏でも最高レベルの賃料を誇ります。エリア内のオフィススペース需要が高いのです。」と語っています。
今回の取得で、MREITはイロイロ・ビジネスパークの2物件の100%所有権と、マッキンリー・ウェストのオフィスタワー2棟の80%持分を取得します。
現在、これら4物件の平均稼働率は96%で、業界平均の81~84%をはるかに上回っています。
取引では、イロイロ・ビジネスパークの物件の収益還元率を6.0%、マッキンリー・ウェストの物件の収益還元率を5.4%として価格が設定されています。いずれも同社の現行の順利回りを超えるものです。均すと、収益還元率は5.7%程度になります。
4物件の取得と引換に、263,700,000株のMREIT一時普通株式が、一株あたり20.00ペソで発行されます。2022年3月30日までの取引日40日間の売買高加重平均価格(VWAP)に1.4%のプレミアムが乗った形となっています。
タン氏は、「私たちの目的は、今回の取得が、株主の皆様にとって成長あるものであることを保証しつつ、当社の成長計画を加速させ、今年末までにMREITのポートフォリオを2倍にすることです。MREITに投資をしてくださる皆様にとって魅力的なリターンを提供するように務めています。」と述べています。
(出所:Manila Times)
(画像:Photo by Hannah Sibayan on Unsplash )
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