2023/10/16
情報技術インフラおよびサービスを行うNTTグループの子会社 NTTグローバル・データ・センターズ社(NTT Global Data Centers Corporation)は、マレーシアに2億3,400万リンギット(約74億円)超を投資して、データセンターを新設します。
NTTのサイバージャヤ6(CBJ6 )は、同社がサイバージャヤキャンパスに開設する6つ目のデータセンターで、2025年までに「アジアのデジタルの虎」になるというマレーシアのデジタル成長ビジョンに沿ったものです。CBJ6は、臨界IT負荷は7メガワット、面積は4,890平方メートルで、ダイバーシティ受信方式の33キロボルトのサブステーションを2基備えています。最大15キロワットの高密度ラックのための安定的な環境を維持するために、高度な冷却壁技術を使用しています。
マレーシア投資開発庁(MIDA)は、NTTがマレーシアでの拡大を続けることは、域内のデータセンターのハブとして、同社がマレーシアの能力に信頼感を寄せている証だと述べています。新産業マスタープラン2030(NIMP2030)に沿って、MIDAは、広範囲をカバーする信頼のおけるデジタルインフラにより、デジタル接続性の高い国家としてマレーシアを位置付けるような戦略的なハイテクプロジェクトの誘致を続けています。マレーシアは、東南アジア地域において、グローバルデータセンター業界からの評判を得ています。
ロンドンを拠点とする市場リサーチ会社テクナヴィオ(Technavio)のレポートによると、2022年から2027年まで、マレーシア国内のデータセンター市場は、年率16.15%、29億1,000万USドル成長すると予想されています。一方で、もうすぐ運用が開始される海底ケーブルMISTも、NTTサイバージャヤ・データセンターの接続性に革命を起こし、マレーシアのグローバルネットワーク接続性を高め、持続可能な社会経済成長に貢献してくれることが期待されています。
全長8,100キロメートルというMISTの建設には、NTTも株主の一人として参加しており、マレーシア、インド、シンガポール、タイをシームレスに結び、毎秒200テラビットのデータを送信することができる12ファイバーペアの容量があります。
▼光海底ケーブルMISTルート図(出所:NECニュースリリース)
(出所:Bernama)
(画像:UnsplashのThomas Jensenが撮影した写真)
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