[フィリピン] 新型コロナウィルス:オフィスセクターはレジリエント

新型コロナウィルス(Covid-19)の大流行中も、フィリピンのオフィス部門はレジリエンスを見せると予想されています。

[フィリピン] 新型コロナウィルス:オフィスセクターはレジリエント


新型コロナウィルス(Covid-19)の大流行が終息すれば、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業界が再興するとの見方から、オフィス部門はCovid-19に対してレジリエンスを見せると予想されています。


不動産サービスプロバイダーのサントス・ナイト・フランク社は、ポスト・コロナウィルス時には、外国企業がコスト削減のためにアウトソースを活用するとみており、フィリピンはそこから恩恵を得ることができそうだと考えています。


サントス・ナイト・フランクの会長兼CEOリック・M.サントス氏は、4月6日(月)のオンラインによるメディア向けのブリーフィングの中で、「外国企業はコスト削減のために、よりアウトソーシングを活用するでしょう。これが、フィリピンのBPO産業を刺激することになりそうです。フィリピンのBPO産業は、競争力のあるコストと若い人材により魅力的な選択肢となるでしょう。」と述べています。


サントス氏は、現時点では、フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレータ(POGO)にオフィス需要を依存するのは難しいとしています。というのも、大部分を中国人労働者により支えられているPOGOセクターは、フィリピンー中国間のフライトが欠航になっていることもあり、打撃を受けているからです。


サントス・ナイト・フランクは、メトロマニラの新築オフィスビルについて、当初予想の118万平方メートルから、81万平方メートルに下落、空室率は2019年の5%から10%程度に上がるとみています。


同社はまた、状況が落ち着いてきたら、テナントはフィリピン国内でより競争力の高いリース条件を探して「バリューハント」を始めるだろうとしています。


サントス・ナイト・フランクのテナントサービス&コマーシャル・エージェンシー部門のシニアダイレクター、モーガン・マクギルブレー氏は、「世界金融危機後のインドのコールセンターの例があります。フィリピンでも同様のことが今後起こるだろうと予想しています。そして、現在市場に出回っているもの、または現在建設中のもの含めて、適正な量のオフィススペースがあるでしょう。」


「ご存じのとおり、BPOセクターは、コストが安ければ安いほど、この市場にとっては有利です。もし、賃料が下がれば、つまりオペレーションコストが下がれば、より大きなプレゼンスを得られる機会となります。」


オフィス部門とは別に、工業・物流部門もまた、このコロナウィルスの流行期間、そしてそのあともレジリエントな状態が続くとみられています。というのも、生産活動と物品のデリバリーはロックダウン期間中も継続しているからです。


ロックダウン期間に浮き彫りとなったEコマースの台頭もまた、オンラインカスタマーからの需要増加を支えるために、工業・物流スペースのニーズをけん引することになりそうです。


ヘルスケア関連の不動産もまた、一連のコロナウィルス騒動が落ち着いたら、新しい投資家を呼び込むことになるでしょう。というのも、今回の大流行をきっかけに、世界的に健康への意識が高まることが見込まれているからです。


また、全体としても、バイヤーやテナントからの期待値が高まることから、すべての不動産部門に共通して不動産オーナーは不動産・施設管理のウエイトを高めるとみられています。


「テナント企業は従業員の健康に不動産が与える影響についてより意識するようになるため、家主およびデベロッパー各社は持続可能かつウェルネス指向の開発と国際的にみてベストプラクティスとされる方法を実施していくべきでしょう。」とサントス氏は付け加えています。

(出所:Business World

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