2021/07/19
[フィリピン] 海外で働くフィリピン人からの送金額2016年11月以降最高に
2021年5月、海外で働くフィリピン人(OFW)からの本国への送金が過去4年超で最高となったことをフィリピンの中央銀行(BSP)が発表しました。
声明の中で、BSPは、陸上労働者からの送金額が、全体の額を押し上げるのに貢献したと述べています。
2021年5月の海外在住のフィリピン人からの個人送金額は、2020年5月の23.41億ドルから13.3%増の26.52億ドルとなりました。
これは、2016年11月に記録された18.5%以来、最も急激な月額送金額の伸び率でした。
これにより、2021年1月~5月の累計送金額は136.8億ドルとなり、2020年同月の128.4億ドルから6.6%増となりました。
1年以上の雇用契約を結んでいる陸上労働者からの個人送金額は、2020年5月の17.7億ドルから16.2%増の20.56億ドルとなりました。
海上労働者と1年未満の雇用契約を結んでいる陸上労働者からの送金額もまた、1年前の5.19億ドルから2.7%増加して5.32億ドルとなりました。
海外在住のフィリピン人からの現金送金で、銀行を通して行われたものは、前年同月の21.06億ドルから13.1%増の23.82億ドルになりました。
これは、陸上動労者からの送金額が16.2%増の18.94億ドルに、海上労働者からの送金額が2.7%増の4.88億ドルとなったことによります。
今年1月からの累計では、1月~5月の現金送金額は122.8億ドルに達し、2020年同期間の115.54億ドルから6.3%高くなりました。
特に、アメリカ、マレーシア、韓国、シンガポール、カナダからの送金額の伸びが、5か月間の送金額の増加に大きく貢献しました。
送金元を国別にみていくと、アメリカが送金額のうち40.1%と大部分を占め、続いて、シンガポール、サウジアラビア、日本、イギリス、アラブ首長国連邦、カナダ、韓国、カタール、台湾となりました。
上記10か国からの送金額が、全体の送金額の78.3%を占めています。
(出所:Business Inquirer)
(画像:Photo by Annie Spratt on Unsplash )
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