[フィリピン]オルティガスセンター:「新革命」の中心地

パシグ、マンダルヨン、ケソン市にまたがるフィリピン経済の中心地、オルティガスセンターは歴史的重要性を備え、新規インフラ整備が進む中、今後のさらなる発展に期待が寄せられます。

[フィリピン]オルティガスセンター:「新革命」の中心地

多様な商業施設や近代建造物の裏に、フィリピンの重要な歴史が隠れているとは誰も想像し得ないでしょう。20世紀初頭には荒地であったオルティガスセンターは、経済的優位性においてはマカティに続く2位にランクインし、現在はマニラ首都圏の中心的ビジネス街として繁栄しています。オルティガスセンターは3つの主要都市、パシグ、マンダルヨン、ケソン市にまたがり、7つのショッピングモールや学校のほか、多くの企業の本社が軒を連ねています。しかし、この都市化の進む地域には、近代の構造以上の物語があるのです。エドゥサ革命からアジア初の国際金融センター設立に至るまで、オルティガスセンターがフィリピンの歴史上で果たした最も魅力的な功績をご紹介します。

一時はアシエンダだった


現在オルティガスセンターとして知られる地域は、昔アシエンダ・デ・マンダルヨンと呼ばれる広大な土地の一部でした。4,033ヘクタールを占めるその土地はアウグスティヌス帝の領土であり、1920年、カトリック教徒からスペイン系フィリピン人の商人の手に渡ると数区画に分けられ、その内の一区画をフランシスコ・オルティガス、ビセンテ・マドリガル、B.C.M.・ジョンソン、フルヘンシオ・ボロメオ、クライド・A・デューイット、マニュエル・L・ケソンで成るパートナーシップが取得しました。やがて、オルティガス・アンド・カンパニーが責任者となり、この土地は不毛の地から繁栄する都市中心地へと変貌を遂げたのです。

アジアの経済成長を助長

1965年、東京やシンガポールといった強豪を抑え、フィリピンはアジア開発銀行(ADB)の本部を誘致。様々な会員国からの幾度に渡る投票を経て、フィリピンは巨大な金融機関の本拠地として台頭しました。

元々会員諸国の支援を目的としたADBは、各国の貧困対策支援において重要な役割を果たしました。特に銀行設立当初は、インドネシア、タイ、マレーシア、韓国、フィリピンがADBからの融資により恩恵を受けました。
1983年、ADB本部はマニラからマンダルヨン市の現在の拠点へと移転。ADBの増加する空間需要に対応するため、6.5ヘクタールの土地が選ばれました。アメリカのデザイングループ、スキッドモア・オーウィングス・アンド・メリル(SOM)が建設を手がけ、1991年に竣工。完成した本部はフィリピンの建築傑作の一つとなりました。そして最も注目すべきは、2017年にフィリピン初Leadership in Energy and Environmental Design- LEED (エネルギーと環境デザインのリーダーシップ)のゴールド認定を受け、サステナビリティとグリーンデザインの先駆者として賞賛されたことです。

竣工から20年以上たった今でも、建物の重要性維持に努める会員国の計らいで、今日もADB本部はオルティガスセンターを国際地図に掲載しています。

近代独立運動発端の地

1986年、現在は複合施設ロビンソンズ・ガレリアが位置する地帯で奇跡が起こります。平和的抗議運動と地域社会の努力により、フェルデイナンド・マルコス大統領の20年体制が終結を迎えました。現在では商業施設へと変貌した地帯ですが、フィリピン史に残るこの一大イベントを記念して、1989年にエドゥサ教会が創設されました。

建築家フランシスコ・マニョーサ、バージニア・タイ–ナバーロ、ナポレオン・アブエバ、マニー・ケイサルなど、著名な芸術家の文化的作品を展示することで、エドゥサ教会は近代フィリピンの様々な理想像を象徴しています。

今後の国家進展の道を切り開く

豊かな歴史もさながら、オルティガスセンターはフィリピンの今後の成長において重要な一部です。寂れた土地に始まり、現在では国家の最も繁栄するビジネス拠点へと変貌。サン・ミゲル社、マニラ電力(メラルコ)、ジョリビー・フード・コーポレーション、マースク社などの大手企業が、ADBに習い本社を構えています。新規インフラ事業により、メトロマニラ内の他のビジネスハブとの連結も期待されており、タギッグ〜パシグ間の移動時間を12分まで減らすボニファシオ・グローバルシティ–オルティガス センターリンク・ロード・プロジェクトや、新しいマニラ首都圏地下鉄の完成が予定されています。

マニラ首都圏の北部と南部の真中に位置するオルティガスセンターは、多様なポテンシャルを持つ戦略的なサイトです。多くの建物やインフラの建設も予定され、引き続き国家のグローバル化に寄与する主力としての活躍が見込まれます。

最高の立地と歴史的重要性を備え、活気に溢れたマニラ首都圏都市革命の中心地で、フィリピン史上重要な出来事が今度も起こり得ることが期待されています。

(出所:BUSINESS INQUIRER


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