[フィリピン] オックスフォード・エコノミクス:2022年の経済成長率は6.6%

2021/12/13


オックスフォード・エコノミクスによると、来年、フィリピンの経済はアジア太平洋地域でも最も早く拡大する地域のひとつです。



英国の調査会社でグローバル経済予測と定量分析を行うオックスフォード・エコノミクスが12月3日に発表したレポートによると、フィリピンは、今年Covid-19パンデミックによって引き起こされた大きな混乱の影響を受けたものの、2022年は、日本、インドネシア、マレーシア、タイとともに、大きな発展を遂げると予想されています。



多くの国々では、免疫プログラムが目標レベルに達することで、「コロナとともに生きる」戦略にシフトしてきていると、オックスフォード・エコノミクスは指摘しています。



「新興アジア市場の多くで、最近の感染が落ち着いて、人々の行動状況に改善がみられることからも分かるように、「前進したい」という雰囲気が高まっています。」



アジア太平洋地域は、アメリカやヨーロッパに遅れをとっているため、多くのアジア諸国は2022年に経済を加速させるだろうと見込んでいます。オックスフォード・エコノミクスは、「実に、危機の最悪の事態からの遅れ幅があるので、インドネシア、マレーシア、フィリピンおよびベトナムは、来年6%以上の成長を遂げるだろうと見込んでいます。」と述べています。



フィリピンの2022年の国内総生産の成長率予測は6.6%で、今年の4.6%からさらに加速する予測です。一方で、政府は2022年の成長率目標として7~9%を掲げています。



開発予算調整委員会(DBCC)は、財務リスク2022というレポートの中で、2022年の成長は、2021年のタイムリーな財務プログラムの実施と効果的なワクチンプログラムの展開に支えられると述べています。



「フィリピン経済は、2022年末から2023年初までには、パンデミック前のレベルに戻る見込みです。」



DBCCはさらに、国内外の制限が緩和されるにつれて、消費者および企業の景況感も良好な見込みだと述べています。ワクチンが広く手に入るようになれば、工業およびサービスセクター両方に効いて、内需および対外貿易も増加してくるだろうと予想されています。




(出所:Manila Times

(画像:Photo by OJ Serrano on Unsplash )