2020/06/12
[マレーシア] ペナン:オーバーハングユニットの外国人最低購入価格を20~40%カット
2020年6月11日より、ペナン州は、オーバーハング状態にある土地付き物件および区分所有物件の最低購入価格を20~40%カットしており、外国人バイヤーはより安く物件を購入できるチャンスかもしれません。
ペナン州の住宅・地方政府・都市・国土計画委員会(State Housing, Local Government and Town and Country Planning Committee)のジャグディープ・シン・デオ議長は、この外国人最低購入価格の引き下げについて、2020年の持家キャンペーン(Home Ownership Campaign 2020)に即して、2020年6月1日より1年間実施すると発表しています。
同期間中は、ペナン島の土地付き物件の最低購入価格300万リンギット(約7,492万円)が40%カットされて180万リンギット(約4,495万円)に、本土側の土地付き物件の最低購入価格100万リンギット(約2,499万円)は25%カットされて75万リンギット(約1,875万円)となります。
区分所有の物件の最低購入価格については、ペナン島・本土ともに20%カットされ、ペナン島では80万リンギット(約2,000万円)、本土では40万リンギット(約1,000万円)となります。
ジャグディープ議長は、竣工し建築物使用許可が下りているにも関わらず売れ残っているオーバーハング状態の在庫を、不動産デベロッパーが捌けさせるのに役立つだけでなく、新型コロナウィルス(Covid-19)で停滞する経済の活性剤になるのではと期待を寄せています。
ジャグディープ議長はまた、ペナン州における不動産のオーバーハング問題について、他の州とは異なり「コントロールできている」状態だと話しています。
ジャグディープ議長によると、ペナンのオーバーハング状態のユニット数は昨年から22.3%減と着実な進歩を見せている一方で、ジョホール州は24.9%増、ぺラック州は116.1%増、セランゴール州は30.5%増だということです。
ペナン州の現在のオーバーハングユニット数は3,043戸、総額26億リンギット(約650億円)となっています。
※文章中の日本円は執筆時の為替で換算した参考値です。
(出所:The Edge Markets、Free Malaysia Today)
(トップ画像: Siti Rahmanah Mat Daud on Unsplash)
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