2022/05/19
フィリピン経済特区庁(PEZA)は、ロクサス・ブールバード沿いの自前の土地5,000平米に、33階建てのビルを建設します。チャリート・プラザ長官がインタビューの中で発言しました。
プラザ長官はレポーターらに対し、PEZAが当該オフィスビルの建設について3つのグループと話し合いを進めているところだと語りました。同ビルは商業用として賃貸されるということです。
長官は、これら3つのグループには、マレーシア企業MTDキャピタル傘下のアロイMTD(Alloy MTD)、地場企業ロディウム(Rhodium)、中国企業が含まれていると明かしています。この中でもアロイMTDは、クラーク特別経済特区のニュークラークシティの当初開発に関わっています。
「入札を行い、今年建設が開始できるように、TOR(考慮事項)をまとめているところです。しかし、ドゥテルテ政権の終了までには開始しないでしょう。」
同ビルを賃貸することで、PEZAの収入源が増えることになり、財務局への配当支払に貢献できそうです。
2016年から2021年にかけて、PEZAは政府に対して総額107.9億ペソの配当を支払いました。そのうち56億ペソが、直近5年間で行われたものです。
PEZAは政府から予算の配分を受けておらず、許可・検査料、処理手数料、下水・ごみ、罰金、積み替え、ユーティリティ料金、その他事業運営権の付与や賃料といった、経済特区から回収した手数料や料金を収入源としています。
一方で、プラザ長官は、PEZAが13階建ての本社ビルの建設を終えて、入居を完了するのは2024年になるとも話しています。
PEZAは、ロクサス・ブールバード沿いの5,000平米の土地に建設するこの本社ビルに約15億ペソを投じます。
プラザ長官によると、この本社ビルは、フィリピン土地銀行(Land Bank of the Philippines)の融資を受ける初めてのオフィスビルになるということです。
この土地は、PEZAがタギッグ市ボニファシオ・グローバル・シティのエネルギー省の入るコンパウンドにオフィスを移す前、PEZAの当初の本社があった場所です。PEZAは現在は、パサイ市のダブルドラゴン・センター(DoubleDragon Center)の3フロアを賃貸しています。
(画像:Photo by Ben Bin on Unsplash)
もっと詳しく知りたい方はこちら