[フィリピン] ワクチン接種済み渡航者に対して国境再開

2022/03/03


フィリピン政府は、外国人渡航者向けの規則をさらに緩和しました。海外からのワクチン接種済みの渡航者の入国が可能となり、国境の閉鎖やロックダウンから2年ぶりに、待ちに待った観光業その他ビジネスの刺激と、景気の回復につながると期待されています。



2022年2月10日、政府のパンデミック対策の省庁横断タスクフォース(IATF)は、フィリピン人配偶者を持つ外国人およびその子どもについて、フィリピン入国許可時に求められていた出国便のチケットの提示を廃止することを発表しました。



最新のルールでは、ビザを必要としない国からの外国人で、30日を超えて国内に滞在しようとする者も、入国免除文書(Entry Exemption Document / EED)を使って、フィリピンへの入国が許可されることになっています。




フィリピン人配偶者を持つ外国人およびその子どもで、ビザが必要な国から入国しようとする場合、一時的なビジタービザが発行されていれば、前述のEEDなくとも入国できるようになります。



今回入国を許可される外国人は、ワクチン接種が完了しており、ワクチン接種済みの証明を提示できることが要件となっています。



この要件を免除されるのは、ワクチン接種済みの親と共に渡航する、12歳未満の子どもでです。



さらに、出国日時の48時間以内に受けたRT-PCRテストの陰性証明の提示も求められています。




再開の準備着々と

IATFはさらに、ブラジル、イスラエル、韓国および東チモールのワクチン証明書も認証することを決めています。到着時の隔離だけでなく、ゾーン間、ゾーン内の移動の際の証明にも使えます。



ベルナデット・ロムロ・プヤット観光相は、2020年3月のパンデミックの始まり以来、観光業はこの機会を待ち望んできたと歓迎しています。



プヤット観光相は、観光省(Department of Tourism)は、フィリピン訪問者数でトップの韓国はもちろん、その他アジア諸国の観光客、さらには米国に住むフィリピン人が戻ってくることを心待ちにしていた、と語っています。



国内の観光地の多くでは、観光業従事者のワクチン接種率は100%で、さらにブースター接種も進めているということです。




ワクチン接種を完了した、ビザなし入国可の国からの外国人旅行者のフィリピン入国は、2月10日から可能になっています。



入国管理局は、渡航再開日は、フィリピンを訪れる観光客がそれまでの30%以上増えて、日当たり7,000人に、3月以降は10,000~12,000人にまで増えるだろうと予想しています。



ホテルも通常営業へ

プヤット観光相はさらに、今まで到着するフィリピン人および外国人の隔離施設として利用されてきたホテルについても、通常の観光客用のホテルに戻すことも発表しています。すでに67棟のホテルが、隔離ホテルから通常のホテル営業へと戻っているようです。




(出所:Business Inquirer

(画像:Photo by Datingscout on Unsplash   )