2021/03/01
[フィリピン] ワクチン接種開始まであと一息
新型コロナウイルスのワクチン接種開始において、フィリピンは他の東南アジア諸国からたった数日遅れだとフィリピン政府は述べています。
大統領府のハリー・ロケ報道官は、フィリピンはワクチン供給を受ける東南アジア最後の国ではない、他の国々から数日ほど遅れているだけだと述べました。
これは、フィリピンが中国から寄付されたシノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)のワクチン60万回分の第1弾を、2021年2月28日に受け取り、翌週から接種を開始する予定であることを発表した後の発言です。
また、ハリー・ロケ報道官は、東南アジア諸国は、同じシノバックブランドのワクチンをほぼ同時期に受け取っていることについても指摘しています。
インドネシアが、ワクチン接種を開始した東南アジア最初の国です。900万回分強が、2021年1月に医療現場従事者に接種されました。
ベトナムが、東南アジアの中でも、最も最近(2月24日)ワクチンを受け取った国で、国の免疫プログラムを3月から開始する予定です。
フィリピンは、1億4,800万回分のCovid-19ワクチンを複数会社から確保し、今年、最初の5,000~7,000万人への接種を行う予定です。
シノバックワクチンの最初の60万回分のうち、50万回分は医療現場従事者に、残りの10万回分は国防省(Department of National Defense (DND))に与えられることになっています。
ロケ報道官によると、ワクチンは2回接種が必要のため、25万人の医療関係者と、5万人の兵士に与えられるということです。10万回分は兵士のために寄付されたものだからです。
アメリカ食品医薬品局(FDA)は最近シノバックワクチンを緊急用として承認しましたが、有効率が低いことから、医療関係者や高齢者への摂取は推奨しませんでした。
ロケ報道官は、医療関係者は、政府のワクチン優先順位リストの最上位にいるため、それでもシノバックワクチンを受けることができるとのべています。
しかし、他のワクチンブランドを希望する医療現場従事者については、中国製のワクチンを受けることを強制されないということです。
(トップ画像:Photo by Hakan Nural on Unsplash )
もっと詳しく知りたい方はこちら