2016年度発表 フィリピンデベロッパー純利益トップ10ランキング

2018/02/21

今回は、2016年度のフィリピンデベロッパーの純利益が多い企業をランキング形式でご紹介します。

2016年はフィリピンにとって生産的で経済成長著しい年でした。各デベロッパーにとっては新しいプロジェクトを立ち上げるきっかけともなり、多くの収益に繋げられたようです。

フィリピンデベロッパー純利益ランキングトップ10


企業名2016年純利益
1.SM プライム(SM Prime Holdings, Inc)
178億9500万比ペソ(日本円 約374億円)
2.アヤラ ランド(Ayala Land, Inc)
174億300万比ペソ(日本円 約364億円)
3. メガワールド(Megaworld Corp.)92億7200万比ペソ(日本円 約194億円)
4.ヴィスタ ランド & ライフスケープス(Vista Land & Lifescapes)
63億8100万比ペソ(日本円 約133億円)
5.ロビンソンズ ランド(Robinsons Land Corp.)
61億5000万比ペソ(日本円 約129億円)
6. フェデラル ランド(Federal Land, Inc.)46億2900万比ペソ(日本円 約97億円)
7.フィルインベスト ランド(Filinvest Land, Inc.)
34億6200万比ペソ(日本円 約72億円)
8.8990 ホールディングス(8990 Holdings, Inc.)
31億8900万比ペソ(日本円 約67億円)
9.シャング プロパティ(Shang Properties, Inc.)
24億6100万比ペソ(日本円 約51億円)
10. ベラ(Belle Corp.)
15億8400万比ペソ(日本円 約33億円)

※各社の純利益は、2016年9月30日末時点までの累計(除:ロビンソンズランドは、9月30日末に終了する会計年度の数値)。フィリピン取引証券所(Philippine Stock Exchange)発表の会計報告書/各企業プレスリリース等発表の資産公開報告書を参考に順位をつけいています。

※レート: 1フィリピンペソ=2.05円(2018年2月21日現在)

1.SM プライム(SM Prime Holdings, Inc.)


SM プライムは、フィリピンのショッピングモールグループであるSM グループ(SM Group)の親会社で、フィリピン最大のショッピングモール、小売店運営などを手がける不動産開発会社です。1994年組織化され、SM グループの商業ショッピングセンターの開発、運営、またショッピングモール内の商業スペースの賃貸契約等を担っています。企業は拡大し不動産開発会社の最大手となりフィリピンの上場企業に。2007年には企業は世界最大手のショッピングモールチェーンの一つとなり不動の地位を築き上げました。企業はモールやフードコートの賃貸所得、映画チケットの売上や、アミューズメント施設から主に収入を得ています。

現在までに70のモール(フィリピン国内に63、中国に7つ)開発、経営を展開し、その総床面積は9,100,000ヘクタールにも及びます。

主なプロジェクト: Sレジデンス(S Residences)、エア レジデンス(Air Residences)、コースト レジデンス(Coast Residence)、フェイム レジデンス(Fame Residences)等

Website: SM Prime Holdings, Inc.(英語)


2, アヤラ ランド(Ayala Land, Inc.)


アヤラ ランドは、フィリピン最古かつ最大の複合企業アヤラ コーポレーション(Ayala Corporation)の子会社で1988年組織化された不動産事業部門会社です。民間住宅、ショッピングセンター、ホテル等の不動産開発の他、金融業等、多彩な事業活動を行っており、2017年2月には東南アジアのアパレルオンラインショッピングサイト ザローラ フィリピン(Zalora Philippines)の持合株式を購入するなど、拡大を続けています。

主なプロジェクト: アヤラ ランド プレミア(Ayala Land Premier)、アルベオ(Alveo)、アヴィダ(Avida)、アメイア(Amaia)、ベラ ヴィタ(Bella Vita)等

Website: Ayala Land, Inc.(英語)


3. メガワールド(Megaworld Corporation)


大手不動産開発会社のメガワールドは、フィリピンの上場企業です。大規模施設、複合施設、都市計画、法人住宅、商業施設、学校、レジャー施設などの開発を手がける他、プロジェクトデザイン、建設指揮、不動産経営など多彩な事業展開をしています。マニラ首都圏 フォート ボニファシオ(Fort Bonifacio)にある6ヘクタールに及ぶ商業施設と民間住宅が一体となった複合施設 フォーブス タウン センター(Forbes Town Center)は、企業の有名なプロジェクトの一つです。その他、1998年完成時にはフィリピン国内で最も高いビルであった45階建ての超高層オフィスビル ペトロン メガプラザ(Petron Megaplaza)などがあります。

主なプロジェクト: マッキンリー ヒル(Mckinley Hill)、イースト ウッド シティ(Eastwood City)、フォーブス タウン センター(Forbes Town Center)等

Website: Megaworld Corporation(英語)


4. ヴィスタ ランド & ライフスケイプス(Vista Land & Lifescapes)


フィリピンの住宅建設業を引きいている企業の一つだあるヴィスタ ランド & ライフスケイプスは、様々な価格帯の民間住居を消費者に提供しています。ブリタニー(Brittany Corporation)、 クラウン アジア プロパティズ(Crown Asia Propertirs)、 キャメラ ホームズ(Camella Homes)、コミュニティーズ フィリピン(Communities Philippines)、ヴィスタ レジデンス(Vista Residences)を子会社に持っています。また、スターモールズ(Starmalls, Inc.)の88.34%の持ち株主でもあり、スターモールズはフィリピンの商業施設やショッピングモールの開発、賃貸、経営、ホテルの運営等を手がけている企業です。

主なプロジェクト: コスタ ヴィスタ ボラカイ(Coasta Vista Boracay)、ヴィスタ レジデンス(Vista Residences)等

Website: Vista Land & Lifescapes, Inc.(英語)


5. ロビンソンズ ランド(Robinsons Land Corporation)


ロビンソンズ ランドは、フィリピン最大の複合企業ジェイジー サミット(JG Summit Holdings Inc) を親会社に持つ不動産開発です。フィリピン国内大手ショッピングモールであるロビンソンズ モールやホテル、複合施設、民間コンドミニアム、土地開発などを手がけています。ロビンソンズ ギャラリア コンプレックス(Robinsons Galleria Complex)は、フィリピン国内初となるショッピングモール、ホテル、オフィス、コンドミニアムからなる複合施設で、企業の最も有名なプロジェクトの一つです。その他、フィリピン国内に32のショッピングモール、57の民間住宅ビル、8つのオフィスビル、31の戸建て住宅、9つのホテルの開発を手がけています。

主なプロジェクト: アミサ プライベート レジデンス(AmiSa Private Residences)、ザ レジデンス アト ザ ウェスティン(The Residences at The Westin)、アクシス レジデンス(Axis Residences)等

Website: Robinsons Land Corporation(英語)


6. フェデラル ランド(Federal Land Inc.)


フェデラル ランドは、投資持株会社のジーティー キャピタル(GT Capital Holdings)の関連会社で、メトロバンクグループのパートナー会社です。1972年、フェデラル ホームズ(Federal Homes Inc.) としてマニラで設立されたフィリピンで初めての不動産開発会社です。設立以来、フェデラル ランドは「信頼と誠実」を持ってフィリピンの不動産開発に取り組んできました。主に、民間住宅コンドミニアム、オフィスビル、小売施設、商業センター、複合タウンシップ、計画都市などの大規模開発を手がけています。

主なプロジェクト: パーク アヴェニュー(Park Avenue)、タイムズ スクエアー ウェスト(Times Square West)、マディソン パーク ウェスト(Madison Park West)、セントラル・パーク ウェスト(Central Park West)等

Website: Federal Land Inc.(英語)


7. フィルインベスト ランド(Filinvest Land Inc.)


1989年、シテーション ホームズ(Citation Homes)として設立。1993年、現社名フィルインベスト ランドに変更しました。主に、民間住宅、戸建て住宅、分譲地の開発、販売を行っている不動産開発会社です。不動産開発の他にも、金融事業サービスなど多岐に渡る事業展開をしています。

主なプロジェクト: レジャー クエゾン シティ(Leisure Queson City)、ティンバーランド スポーツ & ネイチャー クラブ(Timberland Sports and Nature Club)、フィルインベスト ビルディング(Filinvest Building)等

Website: Filinvest Land Inc.(英語)

8. 8990 ホールディングス(8990 Holdings, Inc.)


8990ホールディングス(8990 Holdings Inc.)は、フィリピンにおいて大規模集合住宅等を低価格で開発している住宅建設会社です。ロフト付き平屋一戸建て、長屋タイプの平屋、2階建て タウンハウス、中層マンションなど、潜在的な住宅購入者が選ぶ可能性がある住宅および住宅モデルを提供しています。

主なプロジェクト: デカ ホームズ(DECA HOMES)、アザレア ホテルズ アンド リゾート(AZALEA HOTELS AND RESORTS)、デカ ホームズ リゾート アンド レジデンス(DECA HOMES RESORTS AND RESIDENCES)等

Website: 8990 Holdings, Inc.(英語)

9. シャング プロパティズ(Shang Properties, Inc.)

シャング プロパティズ(旧シャングリ ラ プロパティ)は、1987年に設立されました。企業は、シャングリ ラ プラザ(Shangri-La Plaza Corporation)、SPI パーキング サービズ(SPI Parking Services, Inc.)、シャング プロパティ リアルティ(Shang Properties Realty Corporation)、EPHI ロジスティックス(EPHI Logistics Holdings)、シャング グローバル シティ(Shang Global City Holdings, Inc.)、シャング フォート ボニファシオ(Shang Fort Bonifacio Holdings, Inc.)、シャング プロパティ マネージメント サービス(Shang Property Management Services Corporation)、KSA リアルティ(KSA Realty Corporation)、シャング プロパティ デベロッパーズ(Shang Property Developers, Inc.)、シャング グローバル シティ プロパティ(Shang Global City Properties, Inc)を子会社に持っています。シャング プロパティズとその子会社は、不動産投資、開発、不動産経営、賃貸、ショッピングモールや駐車場の運営を主にしています。

主なプロジェクト: ワン シャングリラ プレイス(ONE SHANGRI-LA PLACE)、ザ ライズマカティ(THE RISE MAKATI)、ザ エンタープライズ センター(THE ENTERPRISE CENTER)等

Website: Shang Properties, Inc.(英語)

10. ベラ(Belle Corporation)


ベラは1973年に、ベラ マイニング アンド オイル エクスプロレーション(Belle Mining and Oil Exploration)として設立されました。その後ベラ マイニング アンド オイル エクスプロレーションは1989年にゴルフコース タガイタイ ハイランド インターナショナル ゴルフ クラブ(Tagaytay Highlands International Golf Club)を開発したベラ リソーシーズ(Belle Resources)を設立。このゴルフコースの開発が企業にとって不動産開発部門参入のきっかけとなり、その後1994年現社名に変更し事業のシフトチェンジを大きく強調しました。2011年には企業は、プレミアム レジャー & アミューズメント(Premium Leisure & Amusement, Inc.)を買収。プレミアム レジャー & アミューズメントは、フィリピン政府が運営するフィリピン アミューズメント & ゲーミング(Philippine Amusement and Gaming Corporation)より、フィリピンの最大の複合リゾート施設であるエンターテイメント シティ(Entertainment City)内にあるカジノ等の運営権が与えられている企業です。2012年、ベラ社とプレミアム レジャー & アミューズメントは、カジノ開発、経営などを手がけているメルコ クラウン エンターテイメント(Melco Crown Entertainment Limited)と関連会社との協力合意に至り、ベラは共同被許諾者、土地の所有者となり、メルコ クラウン エンターテイメントは、共同被許諾者、リゾート施設内の開発運営者となりました。2014年、メルコ クラウン エンターテイメントは複合リゾート施設シティー オブ ドリームス マニラ(City of Dreams Manila)の開発を発表し2015年に立ち上げられました。

主なプロジェクト: アルタ ミラ(Alta Mira)、フェアフィルド(Fairfield)、レイクサイド フェアウェイズ(Lakeside Fairways)、レイクビュー ハイツ(Lakeview Heights)、ノブヒル(Nobhill)、タガイタイ ミッドランド ゴルフ クラブ(Tagaytay Midlands Golf Club)等

 Website: Belle Corporation(英語)

いかがでしたか? 今最も勢いある経済成長が見込まれているフィリピン。今後もフィリピンデベロッパーの拡大から目が離せませんね!フィリピンの不動産購入を検討している方は是非参考にしてみて下さい。