2022/11/23
フィリピン統計局(Philippines Statistics Authority)の発表によると、2022年第3四半期のフィリピンの国内総生産(GDP)は前年同期比で7.6%拡大しました。
第3四半期の成長に貢献したのは、卸売・小売、自動車・オートバイの修理が9.1%、金融・保険活動が7.7%、建設が12.2%でした。
主要産業別では、農業・林業・漁業(2.2%)、工業(5.8%)、サービス業(9.1%)すべてにおいてプラスの成長が見られました。
需要サイドでは、家計(個人企業を除いた消費主体全体としての家計)が、一定期間に行う財貨・サービスの取得に対する支出を示す家計最終消費支出(HFCE)が8.0%増加しました。さらに、政府最終消費支出(GFCE)(0.8%)、総資本形成(21.7%)、物・サービスの輸出(13.1%)、物・サービスの輸入(17.3%)もプラス成長でした。
対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支状況を示す第一次所得(NPI)は94.6%増加し、国民総所得(GNI)は10.5%増加しました。
第3四半期の成長率は、第2四半期の7.5%よりも高い数値となり、事前にブルームバーグなどが行っていた予測調査の中間値6.1%も上回りました。
第1四半期の成長率は8.2%でした。
▼GDP成長率の推移(出所:Philippines Statistics Authority)
東南アジア全体では、フィリピンの第3四半期の成長率は、ベトナムの13.7%に次いで2番目となります。3番目はインドネシアの5.7%でした。
(出所:Philippines Statistics Authority、Rappler)
(画像:UnsplashのJC Gellidonが撮影した写真)
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